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【1次対策】東海大学 医学部 編入試験 (展学のすすめ) 1次試験「小論文」攻略法

※こちらの記事は、初稿は2022年12月ですが、2023年11月に内容を最新化致しました。2023年12月末まで期間限定で無料公開致します※

東海大学 医学部 編入試験 (展学のすすめ) に合格した者です。今回は、1次試験の小論文対策について解説します。1次試験(英語)対策2次試験(面接)対策は、リンク先の記事をご覧ください。

東海大の編入試験は下記科目&配点で構成されます。

1次試験:英語(100点)&小論文(100点)
2次試験:面接(240点)

英語の予想合格点は65%前後ですが、小論文の合格ラインは予想しにくいのが現状です。しかし、合格者の所感とコメントを鑑みると、だいたい似たようなことを書いているようです。つまり、小論文では差がついていないと見て間違いないでしょう。(逆に、失点したら不合格と言えると思います)

■基本情報


制限時間:80分
満点  :100点
解答方法:A4 1枚の原稿用紙 (30字×26行+20字×1行) に、横書き記入
     下書き用紙 無し (問題用紙のA4半分は下書きとして使用可能)
問題数 :1問

前述の通り、明確な合格ラインは不明です。しかし、合格者はみな「760字-800字の間で答案を埋めきった」と口を揃えます。逆に「760字未満しかかけなかった」「800字を超えてしまった」という人はいませんでした。時間内に回答を収めきることは、合格の最低限の条件になりそうです。

また、これは私の主観ですが、合格者を見渡すと「文章を書くことに苦手意識がある人」は少ないように思います。「受験生時代にある程度 小論文のトレーニングを積んでいる」「社会人で文章を書く仕事をしている」のいずれかにほとんどの方が該当していました。ゆえに多くの方が「小論対策はそんなにやらなかった」ようです。

中には、小論文対策をやり込んだという方もいらっしゃいますが、その方は日本語よりも英語の方が得意という特殊なスペックの方々でした。

なお、掲示板等の情報では、東海大の過去の合格者は、東大・慶應出身が多いと噂されています。私は、全員の出身校を正確には把握しているわけではありませんが、確かにその傾向はあるように思います。

一方でこれは「学閥・学歴フィルターで有利になっている」というわけではなく、この2校の出身者が小論文に慣れており、その分英語の対策の時間を回せているからだと推察しています。少なくとも私は、東海が1次試験の合格者を学歴フィルターにかけているとは思えません。純粋に点数で出していると思います。

※私が「東海は学歴で合否判定をしていないと思う理由」についてはこちらの記事に書いています

■3つの特徴と対策

東海大の小論文の特徴は下記3点に集約されます。

① いかなるトピックスも「医療 × ○○」で回答すべし
展学のすすめは「医療 × ○○」を求める入試制度のため、医療ネタで押し切ると評価は低い傾向にあります。2021年はビッグデータとはなにか?を問う問題でしたが、ただITの知識を書けば良いのではなく、医療に関連させて答える必要があったようです。2022年は医療に関連させて回答するように明確に指示がありました。2023年は過労死に関するテーマでした。

②リード文の要約不要。800字しっかり、持論を展開すべし
他校の小論文と比較して、圧倒的にリード文が短いことが特徴です。言い換えると、東海大学が小論文で求めていることは、「読解力」ではなく、「知的素養と表現力」であるということです。一般的な参考書に記載されている800字の小論文トレーニングは、最初の200-300字程度は本文の要約で使い、500-600字程度で持論を展開することになりますが、東海は800字すべてを持論の展開で使う必要があります。字数が同じだからといって、必ずしも他校の題材が対策にはならないと考えておいた方が良いでしょう。

③本番に近い環境でトレーニングを積むべし
配布される資料は2枚のみで、問題用紙1枚と解答用紙1枚だけです。下書き用紙は与えられません。問題用紙の裏面は、透け防止のためグレー掛けが施されておりメモに使えません。また、問題用紙の表面の半分はリード文で埋まっています。つまり、A4半分のスペースしかメモスペースがありません。普段、広いスペースを使って論理構成メモを書いてトレーニングをしていると、いつもと違う環境で準備することになり、焦ってしまいます。また、原稿用紙のマス目は比較的小さめです。試験会場は大教室で、暖房の効きが弱く、指先がかじかみ、字がきれいに書けません。これに時間的なプレッシャーが加わると、焦ってしまいますので。本番を想定し、快適ではない環境でも書ききれる準備をしておくことが重要です。

■小論文ができるとはどういうことか

マークシートで定量的に仕上がり度合いが分かる英語と異なり、定性的にしか仕上がり度合いがわからない小論文は、対策が難しいものです。では、受験生は「なにをもって小論文対策ができている」と判断すればよいのでしょうか。私は小論文が書けるとは、下記3つの要素のかけ合わせだと思っています。

(1) 正しい日本語で文章を書ける
(2) 持論を語れるだけの知識ストックがある
(3) 制限時間内に字数に収める力がある

では、どのようにして自分の仕上がりを確認すればよいのでしょうか。

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