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世界を2度制した佐藤琢磨選手から考える事

だいぶ久しぶりの更新となってしまいました。
Mech's LifeのHIROです。
ここ2か月ほど、出張と仕事とで全く持って余裕がなく、
更新をさぼっておりました…。


2020年8月23日、日曜日。
第104回 インディ500が、アメリカ・インディアナポリスで行われました。
インディ500というレースは、「F1 モナコGP」・「ル・マン24時間」
と並び、世界3大レースの内の一つであり、そこでの勝利というのは
大変に名誉な事で、開催地アメリカのレース史のみならず、
世界のレース史にもしっかりと名を刻まれ、後世にも名を讃えられることになります。

佐藤琢磨選手といえば、かつてF1の世界で、ホンダのマシンを駆り、2004年のアメリカGPで、日本人最高位タイの3位表彰台に上がるなど、
F1時代からも数々の記録、活躍をされてきたドライバーです。
2008年を最後にF1を去りますが、翌々年の2010年から
アメリカのインディカーシリーズへ参戦。
そして現在に至るまで約10年の間、インディカーシリーズで活躍をし続けています。

そんなアメリカ・インディカーシリーズで最も栄誉ある勝利となるのが、
先程にも触れた「インディ500」での勝利なのです。
世界各国からトップドライバーが参戦しているインディカーシリーズ。
その誰もがそこでの勝利を目指しています。
佐藤琢磨選手のみならず、過去に沢山の日本人のトップドライバーが参戦をしましたが、その栄冠に輝く事は出来ていません。

2017年。ついにその時がやってきます。
佐藤琢磨選手が日本人として初めて
インディ500のフィニッシュラインを一番に駆け抜けたのです。
それはそれは、快挙という言葉では足りません。
今まで誰も成しえなかった事を達成してしまったのですから。
オリンピックで金メダル、いやもしくはそれ以上の偉業かもしれません。
当時、表彰台でミルクをかぶる琢磨選手を見て(インディ500では勝利した際にシャンパンではなくミルクを飲むという風習がある)
胸が熱くなったことを、今でも覚えています。

それから3年後の今年のインディ500。
彼はまたその最高峰の舞台の頂点に立つことになりました。
もちろん日本人として、前例なんてありません。
一度の優勝でも快挙という言葉では足りなかったのに、
二度となれば…。
どう言葉では表せば良いのでしょう?
佐藤琢磨選手が表彰台で言っていた
「I can't find the word」
まさにその通りです。僕も言葉が見つかりません。
世界最高峰で二度の勝利。一度のみなら二度。
モータスポーツに身を置く一人間として、その凄さというのは、
より強く感じているわけです。
ほんとに言葉にできません。この気持ち。その凄さ…。

こんな事を言うのは、とてもおこがましく恥ずかしさもありますが、
モータスポーツの世界で、世界最高峰の舞台でトップを狙うというその姿がが、どこか自分の、今に置ける状況と重なるなぁと感じてしまうのです。
それ故、その勝利から、心の底から何か熱いものが湧き上がってくるのを感じるのです。それもものすごい熱量で…。

世界で戦うという事、そこで評価され活躍をつづける事はとても
過酷な事を乗り越えていかなければいけません。
しっかりと目標を見据えつつも、目の前の一歩にも気を抜くこと無く、
一歩一歩確実に進んでいく。
それで掴んだ一度目の栄冠に奢ることなく、またひたすらに一歩一歩
歩みを進めていく。
目標に対し直向きな琢磨選手の姿勢に学ぶ事が沢山あります。

いつかのインタビューで佐藤琢磨選手が
「いつも攻め続ける。アタックし続ける」
そんな事を言っていました。
クールな表情の裏にはそんなアグレッシブな一面があるのかと
驚かされました。
常に前を向き、隙あらばそこを突き、僅かなチャンスも逃さない。
そんな姿勢、やはり刺激を受けます。
PassiveではなくActive。自らが動かずしては何も変えられない。
そんな佐藤琢磨選手の生き方からも学ぶべきことがあります。

モータスポーツに関わらずとも、
この偉業は大きく讃えられるべきだと思います。
そして佐藤琢磨選手のプロフェッショナルとしての生き方、考え方もまた
多くの方に知って頂きたいと思います。
レーシングドライバーとして偉大な快挙を成し遂げた佐藤琢磨選手に
大きな感謝と拍手を送らせてください。

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