素人が伝えてみる機械工学ブログ

某高専、大学、大学院で機械工学を専攻したにも関わらず、機械工学を使った仕事をしてこなか…

素人が伝えてみる機械工学ブログ

某高専、大学、大学院で機械工学を専攻したにも関わらず、機械工学を使った仕事をしてこなかった素人が無謀にも技術職員に転職。そんな素人が機械工学を勉強し直したことを中心に機械工学関連の記事を書いていく予定です。 ご連絡先はこちらへ→maca.eng.2021@gmail.com

マガジン

  • 流体力学

    素人が伝えてみた機械工学ブログで更新している流体力学についてまとめたものです。流体力学について知りたい方は是非一度見てみて下さい。

  • 補足編

    機械工学の前提条件として知っておくべき数学・物理の知識(物理数学)をまとめたものです。 細かい数学的な議論は全くできない筆者が必要なものだけピックアップします。面倒なものは書きません。

  • 自己紹介

    筆者の恥さらしともいえるべき,自己紹介を連載企画と題して2021.4.1~4.5まで投稿したものをマガジン化しました。非公開にする前に確認したいという「もの好き」な方はご覧ください。

  • 番外編

    機械工学とは全く関係ない記事をまとめたものです。 そのときの思い付きなので,「素人が伝えてみた機械工学ブログ」の動向がものすごく気になる「もの好きな方々」のための記事です(笑)。

最近の記事

  • 固定された記事

プロフィール紹介

 皆様お疲れ様です。  noteをはじめて4年目に突入した筆者ですが,「自己紹介」や「流体力学(本当は機械工学全般を扱う予定)」を投稿しています。  しかし,プロフィールは最初に始めたとき以来,更新していなったので,このエイプリルフールの日に「ウソをつかない」プロフィールを改めて更新します。  そして,2024年4月から某国立工業高等専門学校の「職員」となりました。具体的には,「人に機械工学に関わることを教える」ことが仕事になりました。  当初,このnoteをはじめたと

    • 流体力学 薄翼の理論(その2)

       皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第66回目として「薄翼の理論(その2)」について紹介します。また,補足編の「薄翼理論の数学」で薄翼理論を勉強するためだけに必要な数学を取り上げております。尚,薄翼理論の2次元翼モデル,揚力Lと揚力係数CLについては,別記事で取り上げております。 (1)薄翼の影響因子 はじめに,薄翼の理論と題していますが,薄翼に影響を及ぼす影響因子を以下に4つ紹介します(式(1)~(4)

      • 流体力学 薄翼の理論

         皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第65回目として「薄翼の理論」について紹介します。尚,補足編の「薄翼理論の数学」で薄翼理論を勉強するためだけに必要な数学を取り上げております。 (1)薄翼の影響因子 はじめに,薄翼の理論と題していますが,薄翼に影響を及ぼす影響因子を以下に4つ紹介します(式(1)~(4)参照)。 この4つの影響因子(揚力L,揚力係数CL,前縁周りのモーメントM,モーメント係数CM)を急に紹

        • 補足編 薄翼理論の数学

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第65回目として「薄翼の理論」について紹介する予定です。そこで,補足編の「薄翼理論の数学」と題して,薄翼理論を勉強するためだけに必要な数学を取り上げます。具体的には,三角関数とフーリエ解析の2つを紹介していきます。 (1)三角関数 (1-1)還元公式  はじめに,三角関数の還元公式からいきましょう。還元公式とは何ですかと思われる方もいらっしゃると思いますが(筆者も公式

        • 固定された記事

        マガジン

        • 流体力学
          65本
        • 補足編
          7本
        • 自己紹介
          7本
        • 番外編
          16本

        記事

          流体力学 有限幅の翼

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第64回目として「有限幅の翼」について紹介したいと思います。今回は,翼の定量評価で使用する各因子(誘導抗力係数,揚力係数と迎え角の関係の2つ)を紹介していきます。 (1)誘導抗力係数CDi  はじめに,誘導抗力係数CDiを導出してみましょう。ちなみに,誘導抗力Diとは,翼の上面と下面で圧力が異なる流体が流れること(圧力差)によって,「翼両端に一対の渦によって生じる抗力」

          流体力学 ブラジウスの公式(例題編)

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第63回目として「ブラジウスの公式(例題編)」について紹介したいと思います。今回は,以前に投稿した「ブラジウスの第1公式」,「ブラジウスの第2公式」,「コーシーの積分定理」を使いますので,まだ知らない方はご確認ください。 (1)例題1  では,ブラジウスの第2公式を利用して翼の中心周りのモーメントMを求めてみましょう。以下に具体的な設問を示します。  はじめに,この状

          流体力学 ブラジウスの公式(例題編)

          流体力学 クッタ・ジューコフスキーの定理

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第62回目として「クッタ・ジューコフスキーの定理」について紹介したいと思います。今回は,以前に投稿した「ブラジウスの第1公式」を使いますので,まだ知らない方はご確認ください。 (1)クッタとジューコフスキーって2人もいるの?  これまでの記事でも「クッタ・ジューコフスキーの定理」を当たり前のように使ってきましたが,改めてここで素晴らしい学者(暇人)たちを紹介しましょう

          流体力学 クッタ・ジューコフスキーの定理

          流体力学 ダランベールのパラドックス

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第61回目として「ダランベールのパラドックス」について紹介したいと思います。今回は,以前に投稿した「ブラジウスの第1公式」を使いますので,まだ知らない方はご確認ください。 (1)ダランベールって誰? 今日の流体力学をはじめ,機械工学の進化はニュートンが発表した「プリンキピア(古典力学)」とダランベールが発表した「動力学論」が大きく支配していると筆者は思っています。ここで

          流体力学 ダランベールのパラドックス

          流体力学 ブラジウスの第2公式

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第60回目として「ブラジウスの第2公式」について紹介したいと思います。前回の投稿で「ブラジウスの第1公式」とその有効性を記事にしておりますので,ご確認ください。 (1)ブラジウスの第2公式  では,ブラジウスの第2公式を導出してみましょう。ブラジウスの第1公式で使ったときと同様に,図1はz平面における任意断面を柱状体の概略図を示します。 このとき,流れが物体(柱状体)

          流体力学 ブラジウスの第2公式

          流体力学 ブラジウスの第1公式

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,第59回目として「ブラジウスの第1公式」について紹介したいと思います。 (1)ブラジウスの公式 今回は,ブラジウスの第1公式を紹介していきます。この定理を導き出した暇人こそ,ポール・リチャード・ハインリヒ・ブラシウス(Paul Richard Heinrich Blasius, 1883~1970)というドイツの流体力学・物理学者です。ブラジウスは,流体力学の専門家として現

          流体力学 ブラジウスの第1公式

          高専時代(専攻科)の成績について

          皆様おはこんばんちは。そして,お疲れ様です。 ここでは,番外編として筆者の恥さらしの場として高専時代の成績を公開していきたいと思います。今回は,専攻科編なので,以前の本科の成績をまだご覧になっていない方は,こちらもご覧ください。 (1)専攻科って何だっけ?  多くの方々は,「高専の専攻科」ときいてすぐにどういう学校か分かりますか? もし,その場でこの質問に即答できる人が身近にいたとしたら,その人はきっと「高専関係者」だと筆者は思います。高専出身者でも「専攻科」といわれて

          高専時代(専攻科)の成績について

          補足編 コーシーの積分定理

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  今回は,次回以降に投稿予定の「ブラジウスの第1公式」,「ブラジウスの第2公式」の解説で使用する「コーシーの積分定理」について取り上げてみようと思います。 (1)コーシーの積分定理とは  今回は,コーシーの積分定理を紹介していきます。この定理は,別名「コーシーの第1定理」とも呼ばれることがあり,この定理を導き出した暇人こそ,オーギュスタン=ルイ・コーシー(Augustin Lo

          補足編 コーシーの積分定理

          流体力学 翼理論(その4)

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  第58回目は,「翼理論」について紹介したいと思います。今回は,その4としてジューコフスキーの仮説と循環の算出について取り上げたいと思います。 (1)ジューコフスキーの仮説  今回は,前回の「翼理論(その3)」で円柱,平板翼等の周りの流れについて,数式に注目しました。そこでは,一様流れ,x軸に適当な傾き角αをなす一様流れとx軸に適当な傾き角αをなす一様流れに循環を加えたものを議

          流体力学 翼理論(その4)

          流体力学 翼理論(その3)

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  第58回目は,「翼理論」について紹介したいと思います。今回は,その3として円柱,平板翼等の周りの流れについて取り上げたいと思います。 (1)一様流れの場合  今回は,円柱,平板翼等の周りの流れについて再度触れてから,本格的な議論に移ります。今までの記事で触れてきたことをここで軽くまとめますが,より詳しく知りたい方は,以下の記事を参考にしてください。 さて,円柱と平板翼等の周

          流体力学 翼理論(その3)

          高専時代(本科)の成績について

          皆様おはこんばんちは。そして,お疲れ様です。 ここでは,番外編として筆者の恥さらしの場として高専時代の成績を公開していきたいと思います。 (1)高専って何だっけ?  多くの方々は,「高専」ときいてすぐにどういう学校か分かりますか?  もし,その場でこの質問に即答できる人が身近にいたとしたら,その人はきっと「高専出身」だと筆者は思います。細かい説明が聞きたい人は,近くの高専に資料請求するか,文部科学省の各種資料を拝見すれば済むので,軽く紹介を下記に箇条書きで示します。

          高専時代(本科)の成績について

          流体力学 翼理論(その2)

           皆様おはこんばんちは。  最近,流体力学を再度学び直してみようと思い,記事にしています。  第57回目は,「翼理論」について紹介したいと思います。今回は,その2として抗力係数,揚力係数と迎え角の関係およびマグナス効果について取り上げたいと思います。 (1)抗力係数,揚力係数と迎え角の関係  さて,前回(その1)では,翼断面(他の断面に共通で使える断面)に働く力を紹介しました。そこで,登場した揚力と抗力を求めるには,揚力係数と抗力係数が必要になります。これらの係数は,

          流体力学 翼理論(その2)