詩『臨戦の下ごしらえ』

暗闇に

光を連れてくる

火花。

夜と一緒に

写真を撮るときのよう。

天寿てんじゅまっとうする前に

荒野に飛び散る

花びら。

文明が

鎖をはずした

選択肢。

頭から着せられた

無防備。

味方になれば

恋のように

増えてゆく

記念日。

装飾されてゆく

装備。

心温まる言葉が願う

自衛と友情。

虫の

手で払い

たも

夏の平穏。

羽がえれば

誰もが

火花を

手懐てなずける練習へと

羽ばたく。

そんな未来にも

遭遇するのだろうか。

今夜も

どこかの闇が

光で染まる。

現状を

後世こうせい

残さない

フラッシュせんこう


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