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かなり過酷な、元日の朝刊新聞配達

元日の朝刊はメチャクチャ分厚いので、配達はとにかく大変でした。普段の配達時間と比較すると、約1.5倍はかかっていたと思います。

いつもどおりの時間に仕事を始めていると終わるのが遅くなってしまうので、時間を早めていました。
普段の起床時間は3時でした。この日だけは、寝ずに取り掛かっていました。

朝刊の到着時間がだいたい1時半頃なので、それまでテレビなどを見ながら待機していました。「ゆく年くる年」などを見ながら新年を迎え、「世間は賑やかで楽しそうだな」と、羨望の眼差しで初詣の映像を見ていました。

新聞が到着後、すぐに作業に取り掛かります。前々日にチラシと二部から五部までの新聞をまとめていたので、それを当日発刊の一部に挟んでいきます。
凄く分厚くて重いので、いつもより時間がかかりました。いつもは配達に携わらない社員も出勤して、作業の手伝いをしていました。

私の担当区域の配達部数のおおよその内訳は、メインの本紙250部、日経新聞40部、スポーツ紙20部、専門誌5部、地域新聞10部で、約330部でした。本紙と日経新聞はチラシと複数の新聞紙を挟まなければいけないので、約300部を処理しないといけません。
この作業に時間がかかるので、配達前から大変でした。

新聞紙にチラシなどを挟む作業を終えますと、バイクに積んでいきます。普段は2回に分けて積んでいましたが、積むのは不可能でした。そのため、4回に分けて積みました。

4回も積み直しをするので、その度に店に戻っていると、時間のロスとなってしまいます。
1回目は店に近いところで終わるので戻りますが、後は戻る必要がないように、配達途中に二箇所に社員に車で中継先に置いてもらいました。

配達もいつもより大変でした。新聞が凄く分厚いので、ポストに入れるのに一苦労です。普段なら後部の荷台からスッと取って畳んでポストに入れられますが、分厚いと取って畳むのにも手間がかかります。
そして、ポストに入れる時に勢いつけてしまうと、後ろの取り出し口から出て落ちてしまうので、いつもより丁寧に入れなければいけません。

マンションや団地などの集合住宅では、普段は複数の部数を手に持って配達していましたが、この日は手に持つだけでは重いので、脇に抱えて行っていました。
凄く手間と時間がかかっていました。

配達に気を使い何度も積み直しをして、約3時間で配達を終えました。いつもなら2時間かかりませんでしたが、結構な手間だったので、凄く時間がかかりました。
1時半から折込作業を始め3時頃に配達に出発し、6時頃に終えました。

幸いにも私が新聞奨学生をしていた3年間で、元日に雨や雪が降った日はありませんでした。もし降っていたら、防水対策をしなければいけないので、もっと時間がかかっていたはずです。

配達は本当に大変でした。いつもより2倍くらいの体力を消耗していました。時間との戦いでもあったと思います。

配達終了後は、店の従業員たちと朝っぱらからお酒を飲んで、焼肉やおせちなどを食べました。美味しかったけど食欲より眠気が勝っていたので、早く寝たかったです。

疲労感に加えお酒も入っていたので、メチャクチャ眠れました。翌日の2日は朝刊が休刊日なので、のんびり過ごしました。

新聞奨学生卒業後、何度か「手伝って欲しい」と応援の要請がありましたが、色々と理由をつけて行きませんでした。
「ちゃんとバイト代を出すから」と言われましたが、元日だけではなく、新聞屋には関わりたくないので、断固拒否しました。

毎年、年末年始になると、必ず元日の配達を思い出してしまいます。


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