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持続可能な世界への責任⑩〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs10(人や国の不平等をなくそう)

どうもどうも、吉良です。

昨日は7月7日(日)七夕でした。5日(金)から打ち合わせのため沖縄の那覇に出張し、ホテルが首里だったため6日(土)に2019年の10月31日に本殿を含む9つの施設を焼損した首里城に行ってきました。

2026年の完成を目指した「見せる復興」は順調そうに見えました。写真を撮ってきたのでご覧ください。

復元工事エリア
素屋根改修工事

この本殿の裏側の展望台「東のアザナ」は被災前と同じような姿で、素晴らしい眺望でした。復興エリアから守礼門、そして那覇市内を望むことができました。

守礼門、那覇市

この復元への姿を目の当たりにすると、七夕の願い事は「首里城や震災地への復興祈願」に集約されます。

今回の「持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜」で取り上げるのはSDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」です。

この目標は目標5「ジェンダー平等を実現しよう」同様、男女雇用機会均等法が1986年(戦後から41年目)という日本においては、かなり実現努力が必要な目標だと想定できますがいかがでしょう?

では、実際にSDGs目標10「人や国の不平等をなくそう」のスコアを見てみましょう。

目標別達成度と進捗状況(変化・動向)は下記のように表されています。

<目標別達成度>
緑:SDGs達成
黄:課題は残る
オレンジ:重大な課題が残っている
赤:大きな課題が残っている

<進捗状況(変化・動向)>
↑:SDGs達成が軌道に乗っているか、維持している
↗:やや改善中
→:停滞している
↘:減少中
・・:データなし

前述の予想通り、「オレンジ:重大な過大が残っている」でした。

SDGs10・人や国の不平等をなくそう、について詳しくは前回のシリーズの記事もご覧ください。

前回に引き続き、SDGs新シリーズの紹介動画を新しく制作しました。楽しくわかりやすくをコンセプトにマンガデザインモーションで創りました。

マンガデザインの解りやすさを感じていただけましたか?

今回の目標10「人や国の不平等をなくそう」について、マンガデザイナーズラボ制作の作品をご紹介します。

スポーツマンガシリーズ「あくなき挑戦者たち」です。

僕が初めて障がい者スポーツを見たのは中国・北京で、男女障がい者バスケットボール大会での日本代表チームの試合でした。競技の激しさはさることながら、選手たちの障がいを感じさせない対応の素晴らしさがとても印象的でした。

その中でも特に、パラリンピックで数々のメダルを獲得している中国の障がい者スポーツ施設の素晴らしさには、驚かされました。

日本ではまだまだ車イスで自由に入れる体育館も少なく、障がい者と健常者との間には大きな障壁が生じています。プロスポーツでこの状況なら一般の障がい者に対しては「推して知るべし」です。

そんな事もあり、日本経済新聞社と2年間に渡り、障がい者やその家族が少しでも自由に行動できる環境作りを目的としてプロデュースしたのが障がい者スポーツマンガシリーズ「あくなき挑戦者たち」です。

「あくなき挑戦者たち」

障がい者スポーツについてはこれまでも記事にしていますので、ぜひ併せてご覧ください。

では、ここからは、学生たちが取り上げた企業3社のSDGs10「人や国の不平等をなくそう」に対する取り組みを紹介してゆきます。

はじめに、MOTHERHOUSEです。

僕は、マザーハウス「MOTHERHOUSE」ブランドは知っていましたが、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という企業理念は知りませんでした。

この企業理念をコンセプトにバングラデシュで生産を開始して以来、2023年12月現在は、バングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカ、インド、ミャンマーの6か国で生産を行いつつ、日本、台湾、シンガポールの3か国で計48店舗を展開しているそうです。素晴らしい企業ですね。

着眼点、マンガとしてのわかりやすさ、目標10のカラーであるピンクでの展開など、アイデアあふれる素晴らしい作品です。

(大阪芸術大学 デザイン学科 下元優さん)

【製作意図】
企業としてのありかたからSDGs10になっているなと感じたためMOTHERHOUSEを選びました。色の雰囲気はSDGs10のピンク色で統一し、読みやすくなるようできるだけ文章が長くならないように意識しました。

2作品目は、ソフトバンク株式会社の「LGBTQ+に関する取り組み」です。

今回はコマ割りマンガのマンガデザインが続きます。2名とも最大限文字を削る努力をしていますね。マンガの強みを活かしています。

ソフトバンクはしっかりLGBTQ+に取り組んでいますね。学生が企業姿勢を評価するということは、それだけ採用にも直結するということですね。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 枡田紡さん)

【製作意図】
ソフトバンクでは日本の法律で認められている配偶者に加え、同姓パートナーも認められています。このように多くの企業がそうであるとLGBTQ+に対する理解者が少しずつ増えていき、性別差別が少なくなるのではないかと思いました。本来発揮できていたはずの力が性別差別によって発揮できず活躍の場を失ってしまうのは間違っていると思うので、人も社会も考え方が変わっていくと良いと思いました。

3番目の作品は、株式会社オリィ研究所の「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」のOriHime-Dです。

障がい等に非常に優しいロボットですね。とても可愛らしく、使いたくなる優しさがあります。さらに便利なシーンが描かれていたら、そのままパンフレットになりますね。

(大阪芸術大学 アートサイエンス学科 大川ひなたさん)

【製作意図】
外出困難者の方が遠隔で操作し、ロボットを通してカフェで働くという、誰もが社会に出て働くことができる社会を目指したプロジェクトです。これは遠隔で操作するロボット「OriHime-D」で、可愛らしいロボットなので雰囲気に合うように描きました。

最後にSDGsと大阪・関西万博を絡めたシリーズ作品をご覧ください。
素晴らしい気付きですね。実際に大阪・関西万博で適用されているならもっともっとアピールしてほしいですね。

(大阪芸術大学 デザイン学科 冨士七瀬さん)

しっかりとテーマに沿った素晴らしいシリーズ企画です。SDGsの目標10への取り組み、とても面白いですね。

『持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs10(人や国の不平等をなくそう)』いかがでしたでしょうか?

次回も楽しみにしていてください。
楽しいマンガデザインで企業のSDGsを学びましょう!

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吉良俊彦(マンガデザイナーズラボ代表)
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