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持続可能な世界への責任⑦〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs07(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)

どうもどうも、吉良です。

父が96歳で5月10日に旅立ち、その追悼note『父(じいたん)からの最後の贈り物』の作成に想定外に時間がかかってしまいました。

書きながら思いました。
「きちんと残すことができるnoteは、とてもありがたい」と。

2021年7月21日に初投稿したnote。2024年7月には投稿3年目を迎えます。続けられるかなぁとたくさんの不安を抱えてスタートしたnoteですが、父の教え「やるなら止めるな!止めるなら始めるな!」を守り、継続しています。

継続は力なりと言いますが、何故そう言われるのだろうと考えるに、おそらく継続は「見えない未来につながっていて、結果、未来の価値創造につながる」からだと思います。

まさにこれは努力目標達成への道、すごく今noteに記しているSDGsの世界に近いなぁと感じました。

今回の「持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜」で取り上げるのはSDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」。

これはSDGs17目標の中でも特に注目されている、先進国が強い責任を持って取り組まねばならない地球環境全体に関わる言い訳無用の目標です。

この内容の中核であるCO2削減、ゼロエミッションについては2015年に国連で生まれたSDGsの直後のパリ協定を知ることが大切です。

パリ協定とは、2015年11月30日から12月13日の期間にパリ郊外で実施された「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」にて採択された国際条約です。

気候変動に関する国際的な目標・取り組みが定められ、2016年11月4日に発効されました。

パリ協定においては、長期的な目標として【世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求する】ことが定められました。

また目標達成のために、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量のピークを脱し、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と吸収量のバランスをとることも求められています。

つまりカーボンニュートラルを実現することが世界共通の目標となっています。

これらの目標を達成するため、2020年から各国が取り組むべき検討・支援などが国際的な枠組みとして示されています。

パリ協定は、気候変動枠組条約に加盟する日本も含む世界196カ国すべてが参加する史上初の協定です。

パリ協定における各国の削減目標が下の図です。

https://www.mitsui.com/solution/contents/column/163より引用

では、実際にSDGs目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」のスコアを見てみましょう。

目標別達成度と進捗状況(変化・動向)は下記のように表されています。

<目標別達成度>
緑:SDGs達成
黄:課題は残る
オレンジ:重大な課題が残っている
赤:大きな課題が残っている

<進捗状況(変化・動向)>
↑:SDGs達成が軌道に乗っているか、維持している
↗:やや改善中
→:停滞している
↘:減少中
・・:データなし

SDGsの目標年である2030年の達成を目指していたCO2削減時期が2050年カーボンニュートラル実現にまで先延ばしされていることからもわかるように、日本もこの目標達成はオレンジ、「重大な課題が残っている」ですね。

つまり、官民一体となって目標達成に向かってかなりの努力の必要性が示唆されているわけです。

だからこそ、各企業における目標7への取り組みは日本の未来を担う取り組みとして注視せねばなりません。つまり、その取り組みを実践している企業を高く評価すべきということになります。

SDGs7・エネルギーをみんなに そしてクリーンに、について詳しくは前回のシリーズの記事もご覧ください。

前回に引き続き、SDGs新シリーズの紹介動画を新しく制作しました。楽しくわかりやすくをコンセプトにマンガデザインモーションで創りました。

マンガデザインの解りやすさを感じていただけましたか?

今回の目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」について、マンガデザイナーズラボ制作の作品をご紹介します。

この企画は昨年(2023年)関東大震災から100年目の節目をむかえたことを受けて日本経済新聞で実施した、予防インフラ6回シリーズ企画の最終回の9月1日に掲載した高砂熱学のマンガデザイン企画です。

高砂熱学のSDGsのマンガデザイン

高砂熱学が取り組んでいるSDGsの4つの目標(7・9・11・13)を15段のスペースにストーリー性を活かして展開しました。

目標7については右下に、再生可能エネルギーで作られた水素で多様なエネルギーを供給する内容を描いています。

こちらの記事でも紹介しております。

では、学生たちが取り上げた企業4社のSDGs7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に対する取り組みを紹介してゆきます。

はじめに、大和リース株式会社の「水上を利用した太陽光発電施設」です。

CO2削減、クリーンエネルギーは創造力とテクノロジーの融合でなければ成り立ちませんね。今までの概念ではCO2は排気されるわけですから、新たな視点が必要不可欠になります。

様々なアイデアを組み合わせた大和リースの「水上を利用した太陽光発電施設」。素晴らしいです。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 枡田紡さん)

【制作意図】
大和リースの水上の大規模太陽光発電所を描きました。水上で太陽光発電をおこなっていることは知っていたのですが、こんなにも広大な場所でおこなっているというのは初めて知りました。水上で行うことによって常に周囲の温度が低く、パネルの温度上昇が抑制され、発電効率が上がるというのも初めて知り勉強になりました。傍示池の水は田畑の灌漑にも利用され、ひとつの土地で2つの利用法があるのはとても良いことだと思いました。

2つ目は、日清食品ホールディングス株式会社東京本社の「ごみ発電電力」です。

「ゴミを焼却したらCO2が生成される」という常識を覆す発想、さすが数々のアイデア商品を生み出した日清食品ホールディングスです。

それにしても「ゴミ焼却発電」は逆転の発想!凄すぎます。これを題材にしてマンガデザインしたその調査力、デザイン力、どちらも素晴らしいです。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 宮下侑大さん)

【制作意図】
日清食品のごみ焼却発電を描きました。ありそうでなかったごみを焼却することによって電力を得るという行為が面白いため選びました。様々なごみを燃やして不足した電力を供給している様子を描きました。

次は、香川県の「うどん発電」です。

うどん県の香川県が実施する循環型のうどん発電は、
余ったうどんを発酵させ、そこから生まれるガスで発電し、その残りは肥料にして植物を育てることに活用しています。

食品ロス問題やエネルギー問題にしっかり向き合っている、ユニークなプロジェクトです。

(大阪芸術大学 デザイン学科 坂本佳那恵さん)

【制作意図】
香川県のうどん発電を描きました。再生エネルギーといえば風力や太陽光が有名ですが、調べているとうどん発電なるものを見つけ、興味を強く引かれたため今回制作しました。年間1,000t近く廃棄されてしまううどんを問題視した香川県が2012年から開始したプロジェクトです。今ではうどん以外の食料廃棄物も発電に使えるよう技術が応用され、食料廃棄問題、エネルギー問題を解決できる素晴らしい技術だと感じました。

最後にSDGsと大阪・関西万博を絡めた作品をご覧ください。

しっかりとテーマに沿った素晴らしいシリーズ企画です。SDGsの目標7への取り組み、とても面白いですね

(大阪芸術大学 デザイン学科 冨士七瀬さん)

『持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)』いかがでしたでしょうか?

次回も楽しみにしていてください。
楽しいマンガデザインで企業のSDGsを学びましょう!

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