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【SDGsをマンガデザイン】わかりやすく伝わる、伝えるSDGs❷

どうもどうも、吉良です。 

3月17日は「みんなで考えるSDGsの日(「3(みんな)」で「17」のゴールを実現しよう)」だそうです。その当日にわかりやすく伝わる、伝えるSDGs❷をリリースできること、しっかり世界初、日本発の手法マンガデザイン®︎でSDGsに向き合えていることを嬉しく思います。

SDGsは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標ですが、ロシアによるウクライナ侵攻は続き、国内外避難民の数も日に日に増大しています。世界中が願うウクライナへの「平和」や「幸福」を現実のものにしていかなければなりません。戦争は何も生み出しません。

また、3月20日は「国際幸福デー」だというのはご存知ですか? 
この日に発表される調査報告があります。国連が発表する世界幸福度報告書、「World Happiness Report」です。これもSDGsの可決と同じく国連によるものですね。

皆様にとっては、「世界幸福度ランキング」と言ったほうが身近に感じるのではないでしょうか。一人あたりのGDP、健康寿命、社会的支援、人生の選択自由度、などいろんな側面から各国を調査したものです。

2021年の3月20日に発表された最新ランキング (2018年から2020年の3年間の平均)を見ると、1位はフィンランド、日本は残念ながら56位です。

この幸福度が、最近よく使われる「ウェルビーイング(Well-being)」の大切な視点になります。

ウェルビーイングとSDGs、関係ないのではと思う方もいらっしゃるとは思いますが、ものすごく関係性は深いのです。特にSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」はまさにウェルビーイングの「ひとりひとりの持続的な幸せ」を意味しています。

あらためてWHO憲章による「健康」の定義を見てみましょう。

「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。」

つまり、満足した生活を送れている状態=「持続的な幸せ」ということです。どうしても今は、ウクライナの人々に想いを馳せてしまいます。それほどまでにロシアの侵攻はあってはならない蛮行だと言えます。

SDGsの話に戻りますが、今回はSDGsを1枚絵で表現した学生たちの作品を通して、SDGsを総括していくシリーズの第2回目です。
第1回目も是非ご覧ください。

2021年に連載していたSDGsの17項目をそれぞれ学生たちの作品を紹介しながら解説した「マンガデザインSDGs」(#00~17)については無料マガジンを是非ご覧ください。

今回はSDGs17項目をユニークに配置した3作品を紹介します。

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(大阪芸術大学 デザイン学科3年 粟生 菜々珠さん)

【製作意図】
私はSDGsについてそれぞれの項目で学びましたが、日本ではどれぐらいSDGsが達成しているのかが気になりました。
そこで、それぞれの項目を「Sustainable Development Report 2021」に掲載されている日本の目標別評価の、達成されているものと達成に近いが課題が残っているもの、多くの課題が残っているもの、最大の課題の4つの段階に分けてどれぐらい達成しているかを1枚の絵で表現しました。

日本のSDGsへの取り組み状況を知り、SDGs達成へ意欲的に取り組めるようなきっかけになればいいなと思い描きました。

【吉良式視点】
素晴らしい作品です。一目で日本のSDGs達成状況がわかりますね。そして全体に生き生きとした脈動を感じます。2030年へ、さらには2025年の大阪・関西万博へのポジティブアクションが伝わります。制作意図がしっかりまとめられているので、明確なコンセプトに基づいた作品に仕上がっています。

ほぼほぼパーフェクトですが、せっかくマラソンに仕立てたので目標をゼッケンにし、ゼッケン4番「質の高い教育をみんなに」はゴールしていて、ゼッケン5番の「ジェンダー平等を実現しよう」はまだまだです、のように見える化できるともっとよかったですね。

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(大阪芸術大学 デザイン学科1年 今西 晴香さん)

【製作意図】
項目ごとに絵を描いてまとめました。中央に17分割されたハートがあり、各項目の色を付けています。項目ごとの絵もSDGsの色に合わせて描いています。

【吉良式視点】
SDGsマークをハートにして各目標ごとに自分のオリジナルキャラクターを使い、とても楽しいSDGsワールドを構成しています。SDGsを学ぶ初級編としてはとてもいいですね。ハートマークからの距離で達成レベルを表現するなどのもうひと工夫があるともっと良くなりますね。もっと色を濃くするとポスターにしたときにもインパクトがあって良い作品になると思います。

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(大阪芸術大学 美術学科2年 木本 江美さん)

【製作意図】
前期では四コマ漫画を最後にまとめましたが、1つのグラフィックとして纏める以上、四コマ漫画だとはめ込みする際に台詞や絵が潰れてしまうなどの問題が発生してしまうので、今回はまとめ画像を作成する際に挿絵程度の端的なグラフィックを挿入することにしました。
以下それぞれの説明。

1→何かあっても助け合える誰かの存在を表現
2→ご飯を味わって食べられる子供の様子
3→おじいさんの日課の散歩から健康を表現
4→勉強できる道具を集められる環境
5→男女平等を天秤を使って表現
6→洋式トイレが設置できるほどの生活水準を表現
7→再生可能エネルギーの代表格である風力発電の風車
8→定時に帰られる会社員
9→インターネットを使って情報を集める様子
10→2人が同じことをできている様子から、不平等を表現
11→平和に家族団欒できる様子
12→姉が妹に服を手渡す様子、リユース
13→海の生き物が海中で生活する様子
14→洪水や土砂災害を引き起こす程の豪雨
15→森林の生き生きとした様子
16→身近で有事の際に相談しやすい存在としておまわりさん
17→友人が肩を並べて歩む様子から、国家同士の友好関係を表現

【吉良式視点】
よく考えて制作しましたね。確かに目標ごとに4コママンガをシリーズで作ることはできますが、それを一枚のポスターにするとなると視認性が落ちるのと、デザインも画一化してしまいますね。そこから自分なりに17テーマをイメージしたクリエイティビティ、素晴らしいです。
SDGsマークアイコンとのわかりやすさの競争ですね。全体にもともと色が目標によって決められており、その表現が白抜きにならざる得ないので、イメージがワンパターン化してしまうのはやむを得ないですが、各目標にQRコードをつける等何か工夫が欲しかったですね。でも、よく頑張りました。

印象に残った作品などがありましたら、是非コメントいただけますと幸いです。第3回も是非合わせてご覧ください!


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