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【SDGsをマンガデザイン】わかりやすく伝わる、伝えるSDGs❸

どうもどうも、吉良です。

3月23日、日本時間18時からロシアの蛮行と戦っているウクライナのゼレンスキー大統領が史上初めて日本の国会でオンライン形式の演説を行い、「反戦、自由、安全、平和を求める日本はアジアのリーダー」という言葉をはじめ、日本への感謝の言葉を述べられました。

ゼレンスキー大統領の演説は本当に素晴らしかったです。
「相手」と言ってもオンラインですが、あらゆる聴衆としっかりと目をあわせており、下を向いて原稿を読んだり、目線がずれたりすることもまったくなく、何も見ずに自分の言葉で話していました。何故目を見て話すのかのnoteでも書いたように、言葉がしっかりと心の中に届き、共感を得る演説でしたね。

また、相手国(今回は日本)の細かい部分までしっかりと研究し、そこから演説に使う言葉を選択していた点(津波、原子力発電所、サリンなど)も素晴らしかったです。威圧だけのロシアとは異なった話し方で、世界の共感レベルにも大きな差が生まれています。

その演説で僕が一番共感したのが「国際機関が機能しなかった事、国連や安保理事会でさえ・・・」のくだりです。
新たなツールや安全保障体制が必要で、そのため日本のリーダーシップが必要不可欠です、と話されました。

国際機関が機能しなかったことを目の当たりにしたと思います。国連や安全保障理事会でさえも…。いったい何ができるのでしょうか。機能するため、ただ議論するだけでなく真に決断し影響力を及ぼすためには、改革、そして誠実さが必要です。

※ウクライナ大統領府発表の文書に基づく※

まったくそう思います。今回の安全保障理事会による侵略当事国でありながらも常任理事国ロシアの拒否権による否決、国連総会の緊急特別会合での決議案が賛成多数で採択されても法的拘束力がないなど、国連って何?この決定って何?という疑問を感じた人は少なくないと思います。

今回はその国連の平和サミットで満場一致で可決された「SDGs」を1枚絵で表現した学生たちの作品を通して、SDGsを総括していくシリーズ第3回目です。この目標は私たちも協力することができるものですので、力を合わせてぜひとも全世界で達成したいですね。

第1回・第2回の作品も是非ご覧ください。

2021年に連載していたSDGsの17項目をそれぞれ学生たちの作品を紹介しながら解説した「マンガデザインSDGs」(#00~17)については無料マガジンを是非ご覧ください。

今回はSDGsを独自の世界観で表現している3作品を紹介します。

SDGs D18236 寺本_アートボード 1 - はるか
(大阪芸術大学 デザイン学科4年 寺本 はるかさん)

【製作意図】
SDGsとは、すべての人が今よりもよりよく暮らしていけるための目標です。ひとつしかない地球の中でみんなで協力しあって全員で幸せになろうという様子をわかりやすく絵で表現することを目指しました。

日本ではまだSDGsが広く浸透しているとは言えず、少し聞きかじって胡散臭いと批判する人や環境問題を解決する取り組みだと勘違いしている人が多いと聞きました。
確かに難しい問題ばかりだと思います。解決していく中で矛盾や新たな問題点が出てくるかもしれません。ですが、難しい課題だからこそみんなで協力していかなければ解決できないと思いました。
今回描いた絵はその理想のカタチをイメージしました。見る人にSDGsってみんなのための目標なんだと伝われば良いなと思います。

【吉良式視点】
17目標のうち日本が達成しているのはまだ2目標。視点を世界に切り替えても目標の達成にはまだまだです。だからこそ2030年に向けての目標ですね。そのためには目標のひとつひとつをしっかり理解して、ゼレンスキー大統領の演説のように日本がリーダーシップをとって前進しなくてはいけないですね。
この作品には地球意識を考えさせる力があります。地球上の「誰一人取り残さない」を表現するためには17目標の人達で地球を繋げるともっと良かったと思います。マンガデザインの良さを活かした良い作品です。制作意図がしっかりしています。

Q19171与那城優花_sdgs17 - 与那城優花
(大阪芸術大学 キャラクター造形学科3年 与那城 優花さん)

【製作意図】
国、人種関係なく色んな人が手を取り合って地球を守ろうとする様子を書きました。

【吉良式視点】
美しいマンガデザインポスターです。構図、地球、多様性を意識した人々、みんな美しいです。力を合わせて傷ついた地球を直しているデザインは、マンガのストーリーを感じます。
SDGsの表記がないのがとてもおしゃれではありますが、「SDGs」は伝えなければなりません。例えば、人を目標にたとえて17人で地球や梯子を支えたらパートナーシップが伝わりますね。

SDGsD19064熊崎宝 - 熊崎宝
(大阪芸術大学 デザイン科3年 熊崎 宝さん)

【製作意図】
SDGsの項目に当てはまるモチーフを地球に見立てた丸に沿って描きました。明るい印象になるよう可愛らしく分かりやすいイラストにできるよう意識しました。カラーは黒と黄色と白でまとめました。

【吉良式視点】
今回は地球を描きつつSDGsの17目標をマンガデザインした作品が揃いました。その中で、この作品は地球に見立てた丸の外側にそれぞれ目標をマンガでデザインしています。
キャッチフレーズもコンセプチャルに表現し、17のゴールと169のターゲットも表記しています。黄色中心の三色で描いているのでSDGsの特徴である17色がないため、全体のイメージがつきにくくなっていますが、可愛らしいデザインによってメッセージはしっかり届いてますね。

印象に残った作品などがありましたら、是非コメントいただけますと幸いです。次回もお楽しみに!

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