「SDGs#03 すべての人に健康と福祉を」をマンガデザイン
どうもどうも、吉良です。
今回はSDGsの啓蒙を17目標ごとにおこないつつ、マンガデザイナーズラボのSDGsプロデュース事例を紹介していく「SDGsをマンガデザイン」シリーズの第3回です。
コロナ禍の中で「医療崩壊」と言う日本では考えられないと思われていた事が日常的に言われるようになってきています。こんな状況下こそSDGsの目標3、「すべての人に健康と福祉を」をしっかり考えてみるときですね。
本日はちょうどSDGsが採択された日、9月25日(Global Goals Day)です。
僕の記事がSDGsに触れ、SDGsの目標達成に向けてできることを考えたり実践したりするきっかけになれば幸いです。
「SDGs」って何?と思った方は「SDGs17目標」をマンガデザインの記事からお読みいただくと理解しやすくなると思います。
前回はSDGs17のゴールの2つ目、「2.飢餓をゼロに」を紹介しました。
第3回目はSDGs17のゴールの3つ目、「3.すべての人に健康と福祉を」を紹介します。アイコンの色は緑ですね。
「健康」とは、病気でないとか弱っていないということではなく、心身ともに健やかな状態であること。「福祉」とはすべての人の「しあわせ」や「ゆたかさ」のことです。
「3.すべての人に健康と福祉を」では下記のような項目が課題となっています。
・予防接種やワクチン、病気や怪我の治療、性教育などの基礎的な医療保険サービスを受けられない人が世界の人口の半分にあたる約36億5000万人いること
・5歳未満の子どもが5秒に1人、命を落としていること
・人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件による差別によって差別されることのない「健康」が失われていること
「3.すべての人に健康と福祉を」の日本での課題を紹介している弊社が制作したマンガデザインモーション(動画)も合わせてご覧ください。
日本は世界でもトップクラスの長寿国であり、基礎的な医療保険サービスの面や子どもの死亡率の面では問題がないように思えます。
しかし、少子高齢化の進行によって医療を必要とする人の増加、医療を提供する人や医療費を負担する働く人口の減少により、「持続可能な」医療制度であるかどうかには疑問が残ります。
健康上の問題点がない状態で日常生活が送れる年齢である「健康寿命」を延ばすために、食事・運動・休養のバランスの取れた生活をすることで医療制度を守る力になることができます。
世界にも目を向け、ペットボトルのキャップを集めることで世界中の子どもたちがワクチン接種できるようになる取り組みなど、身近な支援に協力することで「3.すべての人に健康と福祉を」の目標達成に貢献することができます。
また、人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件による差別は「5.ジェンダー平等を実現しよう」で詳しく触れますが、このような差別をなくすことは「健康」な生活に欠かせません。
自分とは違う、多くの人と違うといった価値観の違いを否定するのではなく、お互いの多様性を認め合い共生していくことも「3.すべての人に健康と福祉を」の目標達成に貢献することにつながります。
(参考:SDGsジャーナル様、相模原市SDGs one by one様、農林水産省様)
これらの問題提起や私たちにできることをわかりやすく一枚絵(ポスター・広告)・4コママンガで制作した表現した学生の作品を3点紹介します。各自の制作意図を含めてご覧ください。
【製作意図】
治療や予防に努めることのできない国の深刻な状況を、視覚的に瞬時にわかるようなビジュアルを考えました。
【吉良式視点】
13人に1人が多いのか少ないのか?5歳以下をどのように表現すると読んでいる人にわかるのか?これは簡単なようでかなりの表現力が必要です。このビジュアルはその要件をしっかりと満たし対象者にわかりやすく伝達しているマンガデザインポスターです。
【製作意図】
「すべての人に健康と福祉を」というのは具体的に何を達成したいのかをまとめて1枚絵を作成しました。
【吉良式視点】
SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」のアイコンカラーの傘に守られた子どもをキービジュアルにしたマンガデザインポスター。健康と福祉という生涯生活に関わる内容全般の表現は難しく、説明的になりがちですが、わかりやすくまとめる努力があふれています。
【製作意図】
目標3では、妊産婦や乳幼児の死亡率の削減、根絶という課題があります。そんな中、赤ちゃんが一番安全に生まれる国として日本が挙げられ、日本では出産環境や医療制度、妊娠中から乳幼児までの母子ケアが整っていることがわかりました。
世界での出産時母子死亡の原因は、妊娠期の過ごし方や出産方法、赤ちゃんの育て方について正しい知識がないことが挙げられる中で、日本の「母子手帳」が力になると知り、そのことを伝えることで、妊娠や子育てに環境や制度、教育などが大切だと考えるきっかけにしてほしいと思い、このマンガを描きました。
【吉良式視点】
日本の「母子手帳」をテーマに4コママンガで表現したこの作品は秀逸。発想力、起承転結の展開力、母親と子供の会話の中心を子供側に寄せた創造力、そして画力、すべてにおいてハイレベル。僕も学ばせていただきました。学生に教わる事はうれしいですね。
次回はSDGsのゴール4「質の高い教育をみんなに」をマンガデザインです。皆様も一緒に理解してSDGsの目標実現に向けて努力しましょう。
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