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持続可能な世界への責任⑤〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs05(ジェンダー平等を実現しよう)

どうもどうも、吉良です。

4月も中旬を過ぎ、ゴールデンウィークが近づいてきましたね。
新社会人、新入生のみなさん、そして新しい部署に異動した皆様も少しずつ新しい環境に慣れ始めていることと思います。

僕もかつては異動の経験があります。電通クリエイティブ局からローテーション制度で営業局に配属が変わりました。その後、たくさんのクリエイティブの先輩方はクリエイティブ局に戻ったのですが僕は戻りませんでした。

プロデュース&企画セクションを希望して、結果長いキャリアとなった雑誌局に異動しました。その異動には、しっかりとした自分の意思がありました。

今でも僕のプロデュース&企画の原点である「未来は読める」という視点から1986年施行の「男女雇用機会均等法」は明らかに女性たちの社会進出を促進させると確信しました。

女性たちが自分で収入を得た後の支出先は、①ファッション、②化粧品、③グルメになるだろう想定し、女性誌の時代がやって来ると想像して未来をイメージして雑誌局を希望しました。

予想はピッタリ当たり、1989年あたりからワーキングウーマン系の雑誌がたくさん生まれ、外資系ファッションブランドやコスメブランドに国産ブランドを交えたファッション&コスメ市場が日本の経済を支え、その潮流は今日まで続いています。

ただ、元を正せば1986年まで男女の雇用が不平等だったことが大問題で、日本のジェンダー問題の源流はまさに戦前から変革されなかった戦後からの41年間にあるといっても過言ではないでしょう。

今回の「持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜」で取り上げるのはSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」です。

前回のSDGs目標4「質の高い教育をみんなに」は予想通り日本の達成率は高かったですね。それにひきかえこのSDGs目標5についてはかなり達成率が低そうだと想定できます。

では、実際にSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」のスコアを見てみましょう。

予想通り、カラーは赤。大きな課題が残っていますね。

目標別達成度と進捗状況(変化・動向)は下記のように表されています。

<目標別達成度>
緑:SDGs達成
黄:課題は残る
オレンジ:重大な課題が残っている
赤:大きな課題が残っている

<進捗状況(変化・動向)>
↑:SDGs達成が軌道に乗っているか、維持している
↗:やや改善中
→:停滞している
↘:減少中
・・:データなし

SDGs5・ジェンダー平等を実現しよう、について詳しくはまず前回のシリーズの記事からご覧ください。

前回に引き続き、SDGs新シリーズの紹介動画を新しく制作しました。楽しくわかりやすくをコンセプトにマンガデザインモーションで創りました。

マンガデザインの解りやすさを感じていただけましたか?

今回の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」について、マンガデザイナーズラボもしっかり取り組んでいますが、その目標に直接的に取り組んでいるクライアントのマンガデザイン作業自体がないため、作品は現在のところありません。

ただ、作画においては、かなり男女平等を意識して多様性を重んじたデザインをすることにより、クライアントに対する信頼を高めてゆくことを心がけています。

では、学生たちが取り上げた企業3社のSDGs5「ジェンダー平等を実現しよう」に対する取り組みを紹介してゆきます。

はじめに、佐川急便株式会社の「女性活躍推進に関する取り組み」です。

前回も採用された枡田さんのマンガデザイン作品、素晴らしいです。3段階でわかりやすくしっかりまとめてあります。この内容を読めば、佐川急便のイメージが上がるのは明確で、おそらくリクルート面で特に効果的ですね。

まさに2024年問題に対する企業サイドのアプローチをしっかり示唆しています。製作意図を読むと、しっかりした考え方がわかります。クライアントさんに届けたい作品です。

(大阪芸術大学 キャラクター造形学科 枡田紡さん)

【製作意図】
佐川急便の女性活躍推進に関する取り組みについて描きました。
佐川急便のジェンダー平等について調べてみると、たくさんの女性活躍推進活動を行っておりどのようなものがあるのかをさらに調べてみました。女性管理職が2013年から2023年の間で約11倍になっていることに驚き、女性も働きやすい現場になると、社内環境は大きく変わるのだと思いました。世の中にはまだまだジェンダー平等の行き届いていない職場が多いですが、少しずつみんなが個人を尊重していける職場になると新たに良い変化が待っているのではないかと思います。

2つ目は、株式会社資生堂の「“Empower Her”プロジェクト」です。

学生たちにいつも「SDGsに向き合っていない企業は2030年を、つまり未来を見据えていない企業なので、入社しない方がいい」と伝えています。

だからこそ学生たちにしっかり企業のSDGsを調べてもらい未来社会を見据えている会社への就職を目指すよう示唆しています。その中で、女性をリードする資生堂はやはり桁違いに素晴らしい企業ですね。

(大阪芸術大学 デザイン学科 嶋田奈千さん)

【製作意図】
資生堂の“Empower Her”プロジェクトを描きました。
このプロジェクト以外にも資生堂ではジェンダー関連に対する取り組みが数多く行われている中で、このプロジェクトが特に印象的だったため制作しました。

最後は、ジタン・マーケティング株式会社の「ラクジタン」です。

ラクジタン、すごい考え方です。家事の重要性はもちろん意識していましたが、金額換算は面白いですね。ジタン・マーケティング株式会社、これから注目ですね。この題材を選ぶセンスこそ、最高のセンスです。

(大阪芸術大学 デザイン学科 倉冨玲衣さん)

【製作意図】
ジタン・マーケティングの家事情報サイト「ラクジタン」を描きました。
主婦が実際に試した家事代行サービス等の感想をまとめている「ラクジタン」というサイトが話題となっています。家事は時給に換算すると1470円で高時給にも関わらす、給料が支払われているわけでもなく、やって当たり前という考えが存在していたり、女性だけが極端に家事を負担している現状です。「ラクジタン」には家事を効率よくこなす方法が掲載されており、効率よく家事をこなして自分の好きなことができる!というサイトなので、たくさんの人に知ってもらうためにも描きました。

『持続可能な世界への責任〜サステナビリティ・ソリューションへ〜企業のSDGs5(ジェンダー平等を実現しよう)』いかがでしたでしょうか?

次回も楽しみにしてください。
楽しいマンガデザインで企業のSDGsを学びましょう!

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