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「SDGs#11 住み続けられるまちづくりを」をマンガデザイン

どうもどうも、吉良です。

今回はSDGsの啓蒙を17目標ごとにおこないつつ、マンガデザイナーズラボのSDGsプロデュース事例を紹介していく「SDGsをマンガデザイン」シリーズの第11回です。

「SDGs」って何?と思った方は「SDGs17目標」をマンガデザインの記事からお読みいただくと理解しやすくなると思います。

前回はSDGs17のゴールの10つ目、「10.人や国の不平等をなくそう」を紹介しました。

第11回目はSDGs17のゴールの11つ目、「11.住み続けられるまちづくりを」を紹介します。アイコンの色は山吹色ですね。

マンガデザイナーズラボも「マンガデザインマッピング」と称して、日本社会の未来、日本の医療の未来、企業の未来等のマンガデザインを数多く描いています。そのベースには必ず今回のSDGsの11番目の目標意識があります。

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(文部科学省様 令和3年版 科学技術・イノベーション白書
Society 5.0~仮想空間と現実空間の高度な融合→人間中心の社会~)

「住み続けられるまち」とは、住むのに十分で安全な家に安い値段で住むことができる、持続可能な交通手段が使える、性別や人種などによる差別なく誰もが参加できる、災害からの復旧が早いなど、誰ひとり残さず幸せに住み続けられるまちのことです。

どのような人でも住み続けられる環境をつくるのはもちろんのこと、「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」でも取り上げた強靱(レジリエント)なインフラと同様に、「11.住み続けられるまちづくりを」ではレジリエントなまちづくりが必要となります。

「11.住み続けられるまちづくりを」では下記のような項目が課題となっています。

・現在、世界人口の半分にあたる約35億人が都市部で暮らしており、今後も増加していく見込みであること
・人びとが避難や移住をしなければならなくなるような、自然災害の発生件数が40年にわたって増加しつづけていること
・都市部では貧富の差などからスラムという、犯罪の危険性がとても高い地域が生まれて治安が悪化するリスクがあること

「11.住み続けられるまちづくりを」の課題を紹介している弊社が制作したマンガデザインモーション(動画)も合わせてご覧ください。

日本でも、都市部への人口集中が大きな課題となっています。
交通渋滞や満員電車などの移動のストレスを感じたことのある方が多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスへの対策として普及していった、リモートワークや時差出勤は「11.住み続けられるまちづくりを」の課題解決にもつながっている行動でした。

また、自然災害はここ7年間で100年に1度と言われる規模がほぼ毎年のように起こっており、私たちの生活と切っても切れないような関係になっています。

自然災害が多発している原因のひとつは地球温暖化といわれており、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」で取り上げたような温室効果ガスを発生させない使い続けられるクリーンなエネルギーの活用や、エネルギーを大切に使用することが必要となります。

そのうえで、自分たちでも防災訓練に参加したり、避難所や避難ルートの確認、家具や家電などの転倒防止を進める、防災グッズや備蓄用食料を用意する・見直すなど、災害が発生することを見越した準備をすることも、災害時の被害を抑え、地域がすみやかに復旧するための支えにつながります。

自分が住む場所、地域のことについて知ることも「11.住み続けられるまちづくりを」に貢献する第一歩です。
そして、現代では失われつつある挨拶や地域活動など文化を見直し、近所ネットワークの形成を促進することで誰もが幸せに住み続けられるまちは広がっていくと思います。

(参考:SDGsジャーナル様相模原市SDGs one by one様農林水産省様

これらの問題提起や私たちにできることをわかりやすく一枚絵(ポスター・広告)・4コママンガで制作した表現した学生の作品を3点紹介します。各自の制作意図を含めてご覧ください。

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(大阪芸術大学 デザイン学科4年 川辺 悠以さん)

【製作意図】
2030年には世界の人口約3分の2にあたる60%以上の都市部で暮らすことになると予想されており、これだけ沢山の人たちが暮らす都市部を地震や台風のような自然災害が襲ったら、密集した都市部では多くの人命が失われるリスクを抱えていることを円グラフのような構図とイラストで表現しました。

【吉良式視点】
SDGsの目標は繋がっています。都市をただ作るだけではなく、あらゆる災害などにも負けない都市を作る必要性を上手く表現しています。マンガデザインの良さを活かしたスケールの大きな作品になっています。自分のデザインが確立してきましたね。

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(大阪芸術大学 キャラクター造形学科2年 Lee Wanyuさん)

【製作意図】
目標11は経済や環境など様々な方面から、最終的に人々の暮らしをより良好な状態にすることを目指しています。そのためにまず一番大事な「安全な建物」と何か災害が起こった時の「迅速な災害復旧対応」を整えなければならないというイメージで制作しました。

【吉良式視点】
目標11「住み続けられるまちづくりを」と言われたときの一次想起が都市イメージになる学生が多いなか、このビジュアルで安全な建物、災害に強い建物、そして迅速な対応を意識させようとした発想がとても良いですね。救助員の眼差しとしぐさが安心感を増長させています。

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(大阪芸術大学 デザイン学科2年 横田 桃奈さん)

【製作意図】
住み続けられる町を作っていくために私たちにできることを知ってもらうため。

【吉良式視点】
上の2つのマンガデザインポスターに対して4コママンガの展開。この目標11は、4コマの方がわかりやすいかもしれませんね。新しい都市は災害に強くなければいけなくて、それでも想像を超える災害への対応の必要性があることを上手に表現しています。まさに4コマのベネフィットを活かした作品です。

次回はSDGsのゴール12「つくる責任つかう責任」をマンガデザインです。皆様も一緒に理解してSDGsの目標実現に向けて努力しましょう。


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