素は隠せない(笑)

私が大学で初めて、友人になった人。お金持ちのお嬢様でした。

登校初日、私が席に座っていると、大変丁寧な口調で話しかけてきました。

はっきり言って、ちっともお嬢様らしく見えませんでした(笑)。

(ごめんよー!私の友人・・・)

丁寧な口調で話しているにも関わらず、言葉と彼女が醸し出す雰囲気が合っていません。

「あれっ、この人、上品そうに振舞っているけれど、本当は違うんじゃないの?」などという勘が働きます(笑)。

変ないたずら心が刺激された私。あえて、砕けた感じて応答してみました。

すると、彼女もすぐに本来の姿(?)に戻ったようです。

しばらく話し込んだ末に、夕食まで一緒に食べることとなりました。

それから、卒業後もお付き合いが続いています。

彼女が当時を振り返って、私に言います。

「『ほうほう、上品な奴もおるもんじゃ!』と思ったけど、話してみて、すぐに違うと分かって、安心したわ!」

「お前も、喋らなければ、なかなかのモンだぞ!」

彼女は、私の砕けた感じが気に入ったんだそうです。

それにしても、失礼な物言いではありませんか(笑)?

「私は、彼女の波長に合わせているだけなんだ!」などと、自分自身に言い訳をしてみるのでしたが、どうも虚しい悪あがきなのでした(笑)。


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