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書くことへの向き合い方。書くという手段。

大学生のとき、ミスチルをよく聴いていた。

付き合っていた彼女の影響である。


ライブにも行った。当時までに発売されていたアルバムも全部聴いた。

共感性のある歌詞や、耳に残るメロディーたちに、それはもうめちゃくちゃハマった。

当時使っていたipod nanoからも大体ミスチルが流れていた記憶がある。(古い)


そんなミスチルの楽曲に、
「あんまり覚えてないや」という歌がある。

天下のミスチルとはいえ、
この曲については
知らない人がほとんどだと思う。


超簡単に説明すると、

「聴けば100%、
過去や昔を思い返してしまう曲」

なのだ。(俺調べ)


ある日、たまたまこの曲を聴いた。
久方ぶりである。

そんなとき、大好きな祖父母との思い出が、ふっと蘇ってきた。


なんとなく一人になりたくないとき。
親との折り合いが悪くて、家にいたくないとき。
特に用事はないけど、会いたくなったとき。

どんなときでも迎えてくれて、
俺の心境を知ってか知らずか、
いつも何も言わず、何も聞かず。

そっとしておいてくれた祖父母の優しさが、当時、本当にありがたかったことを思い出した。

この思い出だけは、絶対に忘れたくないなあ。
そう強く感じた。


この本のエピローグを読んでいるときに、そんなことを思い出した。
これを読んで「大事なことを忘れていた」のを思い出したのだ。

本書は、
「書くことで生計を立てていく」ための本。

書くことのノウハウ、
どんな生活を過ごすこととなるのか、
というリアルを感じることができる。

そして、最後の最後で
「書くことへの覚悟」を試される本文が
以下のように現れる。

"つまり、書いてしまうことで、私の経験が固定されてしまうだろうと思ったのです。「私はこんなふうに感じた」と書くことで、それ以外の感情は忘れてしまうだろうと思いました。"

「書く仕事がしたい」佐藤友美 エピローグp.328  


忘れたくないから書き留める。

そうなんだけど、書いたことで、それしか思い出せなくなっているんじゃないか。

もっと忘れたくないことが
いっぱいあったはずなのに。

俺にだって、もっともっと、祖父母との思い出はあったはずだ。
だけど、思い出せなくなることがある。
書いたことだけは記憶に残るが、書かなかったことはどうなるだろう?

この本を読んで、
書くことが特別なことになった。
言葉にすることを大事にするようになった。

書くことへの向き合い方、書くという手段について、考えさせてくれる本だった。


アクションプラン:
❶文章は短文で書く(基本50字以内)
❷接続詞を意識的に使う
❸相場感を知るために、30代読者を想定している雑誌の読み比べをする


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