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バイリンガル育児ーーーやっぱ子供一人一人によって、寄り添い方、教え方は違う。迷ってもいいけど最後は自分で選ぶべし。

昨晩、アメリカでバイリンガル育児を行っている親のZOOMの集まりがあり、参加しやすいカジュアルな感じだったのと、皆さんのアメリカでの日本語勉強方法なども聞きたくて、参加してきました。

内容は最初はブレイクアウトルームで、各家庭の状況など話し、その後は講師の先生に質疑応答、という形式。

何故か講師への質疑応答コーナーで質問が一問も出なかったので、講師の方が色々と「こうしたらいいですよ。」みたいな助言を下さってました。

ま、一通りの流れ、皆さんの悩みとか家での勉強法、対応とか聞いてると、私の子供達が小学生だった10年前と、いや15年前でも内容はほぼ同じだな、って思ってました。

つまり、

1)子供のやる気をどうやったら維持できるのか。(アメリカでの日本語勉強法)

2)漢字をすぐ忘れる。どうしたらいいのか。

3)日本語の受け答えがきちんと出来ていない。どうしたらいいのか。

とか。普遍的な感じ。

講師の方が「漢字が書けなくても、読めたらいいですよ、今の時代はタイプするだけなので。」とか話されてましたが、私は他の事を考えていました。

参加している保護者は大抵幼稚園児~小3、4くらいのお子さんの保護者。小学生高学年とかの親は少数、一人だけ中学生の親がいて(でもこの方はスタッフ?)高校生の親はいませんでした。(私はどちらかと言うと教える方の立場として参加。)

つまり、私は心の中で

『これは子供が「日本語の勉強が出来なくて。。。」という悩みに聞こえるが、と同時に実は「親自身が今の子供の現状を受け入れられなくて辛い。」という事なんだろうな。』

と思っていました。つまり、幼稚園の頃は日本語も英語も拙く話す我が子、しかし小学生になるとだんだんその差の乖離が始まり、きちんと教育を適宜に与えていないとだんだん大きくなっていく。それが顕著になってくるのが小3、小4。その頃から焦ったり、心配したり、不安に思ったりしてこのような勉強会みたいな集まりに行って、心の内を話してるんだな、って。。。

小学生の高学年になるともう保護者も子供自身も自分の勉学での立ち位置(地頭がいいのか、勉強が出来る子なのか、出来ない子なのか)が現地校でもはっきりしてくるし、よくわかってくるので、それに比例した日本語力でも受け入れざるを得ない。なので、もうそういうセミナーなどの類に行く事もないんだな、行っても結局は「やるか、やらないか。」「出来るか、出来ないか。」しかないから。

講師の先生が限られた時間の中で精一杯早口で勉強法を話されてましたが、合う合わない、ってあるし、子供のキャパシティもそれぞれ。同じ学習を数分で出来る子もいるし、3時間掛けても出来ない子もいる。

なので親はまず自分の子供をよ~く見つめて、その子にあった指導レベル(これ大事。他の子が出来ても自分の子が出来ない、という状態に耐えられない親も多くて、ついつい難しい事をさせて、親子で自爆、って言うケースもある。)、その子にあった学習ペース、指導方法で親が日本語教育を行っていく、というのが最終的な答えなのかも。

「子育ては親育て」とはよく言ったもんだけど、親も10年位「親業」やってると、わかって来るんだと思う、色々ね。そこに気付くかか気付かないか、ある意味子供の現状を受け入れられるか否か、っていうのもポイントだよね。

ま、大人でもそうなんだけどね、「1」話すと「10」わかってくれて、話してて楽しい大人もいれば、話を砕いて、シンプルに話さないとわかってない大人もいるし、だから子供もそんなもんなんだよね、はっきり言うと。厳しいけど、それが現実だし、それを客観的に早く受け入れて、その子に合った学習法を試行錯誤しながらも模索していくという方法が一番現実的なんだと思ったのでした。