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踊って楽しむ3時間~「RRR」応援上映

編集部のエイミーです。
「映画館で見る映画の良さを多くの人に伝えたい」
そんな思いで映画と映画館愛を語ります。
 
映画「RRR」(S・S・ラージャマウリ監督/179分)を見ました。2022年10月に日本での上映がスタートし、国内で公開されたインド映画として累計興行収入が初の10億円を突破するなど話題に事欠かない作品です。今回は声出し、鳴り物、コスプレ全てOKの応援上映を堪能してきました。

この楽しい上映会を企画されたのは、広島のまちなか映画館「サロンシネマ」です。

舞台は1920年、英国植民地時代のインドです。英国軍に理不尽な、さらわれかたをした幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr.)。祖国を救うという大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。熱い思いを胸に秘めた男2人が偶然にも出会い、お互いを認め尊敬しあい、唯一無二の親友となります。しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの宿命に切り裂かれることに。やがて究極の選択を迫られる彼らが選ぶのは、果たして友情なのか、使命なのか。

弱きを助け強きをくじく精神、友情と使命の間で本気で苦しむ主人公、あり得ないほどのスケールの大きさなどなど映画的要素がてんこ盛りの今作品。リピーターが多いというのも納得です。しょっぱな、子どもが事故に巻き込まれて川の中で炎に包まれます。それを見た2人の屈強な男が、絶対に助けなければいけないという使命感のもと、初対面でありながらアイコンタクトだけで心が通じ合い、びっくりするような方法で鮮やかに助けます。このシーンを見た観客は今作の気迫に圧倒され、心をわしづかみにされます。その後の展開もテンポよく進み、まさにハラハラドキドキしながら、主人公2人の行く末を見守るのです。
インド映画といえば、物語とは関係なく突然始まる「踊り」が有名。期待通り、踊ってくれました。倍速かと思うほどの速さで2人が踊る「ナートゥダンス」の曲「Naatu Naatu(ナートゥ ナートゥ)」は、第95回アカデミー賞歌曲賞(主題歌賞)を受賞し、話題になりました。

多くの人がパネルと同じポーズをして写真を撮っていました

応援上映では、ナートゥダンスとエンディングのシーンは、スタンディングで踊って良いということだったので、満席の観客全員が一斉に立ち上がり、踊りまくります。タンバリンを鳴らしたり、ペンライトを振り回したり、ビームのお面をかぶったりと、それぞれの楽しみ方で盛り上がりました。
あ~、本当に楽しかった。サロンシネマ最高! 
(編集部・エイミー)

上映終了後に全員で写真撮影。熱気が伝わります

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