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自閉症者の姿描く~僕が跳びはねる理由

編集部のエイミーです。
「映画館で見る映画の良さを多くの人に伝えたい」。
そんな思いで映画と映画館愛を語ります。

自閉症者の内面を描いた英国のドキュメンタリー映画「僕が跳びはねる理由」を見ました。

鑑賞した映画館は、マルニ木工(広島市佐伯区湯来町)のふかふかの椅子が心地よい映画館「八丁座」です。

僕が映画館

世界各地の5人の自閉症者たちの姿、家族や周りの人たちの証言を通して、自閉症と呼ばれる人たちがどのような世界を見ているのかが描かれています。卓越した映像や音響で、彼らが見ているあらゆるものや音、感情を疑似体験できます。また「普通とはなにか?」という普遍的な疑問を見る人たちに問いかけます。
(ジェリー・ロスウェル監督、上映時間82分)

「言いたいことが伝えられない苦しみが分かりますか」と、自閉症の彼は問います。想像してみます。喉が渇いたので水が飲みたい。でもそれを言葉で伝えることができない。喉はどんどん渇き、いても立ってもいられない状態に!
なるほど。そりゃあ、かんしゃくも起こしますよね。
パニックになることが一つの特徴とも言われる自閉症者。彼らが住む世界を少しだけ教えてもらうことで、今まで奇異な行動だと感じていたことが、当たり前に思えます

「みんなはすごいスピードで話す。頭で考えた言葉が口から出るまでがほんの一瞬だ。不思議でたまらない。僕には知らない外国語で会話するような毎日なのに」
「みんなは物を見るとき、まずは全体を見てから部分を見ていると思う。僕の場合はまず部分が飛び込んでくる

原作は東田直樹さんが13歳の時に執筆したものです。世界30カ国以上で出版され、117万部を超える世界的ベストセラー作品に。同じ日本人として、とても誇りに思います。

僕がチケット

・映画館が日常になりますように・

【映画館の醍醐味】
視覚、聴覚をフル活用させて見なければならない今作。
突然、物の一部分が目の中に飛び込んできます。そしてカメラはゆっくりと引いていき、全体像が見えます。あ~、こんな感じで見えているんだ。分っかりにく!
理解できない言語が、猛スピードで飛び交います。大音量で聞くと、その迫力は半端ないです。
大画面、大音量で見るべき作品でした。

(編集部・エイミー)

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