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今日もごちそうさまでした/角田光代





図書館から借りている #角田光代 さんの著書、『 #今日もごちそうさまでした 』を拝読しました。







角田さんは、アンソロジーで短編小説を何度か拝読したことがありましたが、ご自身の著書を手に取ったのは今回が初。
初めての1冊は、食エッセイにしてみました。





著者は大人になるまでかなりの偏食で、野菜のほとんど、きのこ類、青魚など食べれないものが多くあったそうで、その偏食っぷりがとてもユニーク。



著者が26歳の頃に料理をすることに目覚め、そこから少しずつ食べれるものが増えていくのですが。。。
季節のものを食すことを心掛けたり、好きな素材を美味しく食べることにこだわりがあったり、素材に対する愛がとても溢れており、真摯に素材に向き合う姿が素敵だなと感じました。


『料理は愛情だなあと、私に思い知らせてくれたのは、豚肉である。
この場合の愛情とは、食べさせる人たちへの愛ではなく、素材への愛である。』(本文より一部抜粋)


素材に対しての敬意がある方のお料理は、当然美味しいことでしょう。
それは文字からも伝わってきます。



美味しいお話と一緒に、やんわりした思想のお話なんかも所々に出てきて、共感しながら拝読しました。
著者が本書を執筆されたのが、ちょうど今の私くらいの年齢だったので、なおさらなのかもしれませんね。





私も40歳になった頃に、季節のものを食す大切さ、素材に対しての敬意の大切さを知ることになりました。
それを教えてくれたのは、同じ職場の料理長であり、20年以上振りに同居することになった母であり。
料理することも、食べることも丁寧に向き合えるということは、生きることに丁寧に向き合うことと繋がっていくような気がします。



文中でちょこちょこ出てくる自作のお料理は、真似したいものがたくさんあったので、自分でも作ってみよう!(巻末にレシピもあり)





次は、角田さんの小説も読んでみたいです。




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