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PERFECT DAYS みたび




「PERFECT DAYS」2度目の鑑賞後、上映時間が夜1回だけになり、私が再び観に行くのは難しいなと諦め、そのまま上映が終わってしまったと思い込んでいました。
次に平山さんに逢えるのはDVDかぁと。


そしたら、先日の琥珀亭マスターの投稿でまだ「PERFECT DAYS」が上映されていることを知り、でも夜1回上映だよなと思いつつ上映スケジュールを見てみたら…
昼間の上映に変わっとるやないですかっ!
しかも、ギリギリお仕事前に行ける時間。さらに5/23㈭が最後の上映!!



これは観に行くしかないやろっ。もとい、平山さんに映画館で逢える最後のチャンスを逃すわけがない。
ということで、お仕事前にkinoシネマへ行ってまいりました。
(2024,5,23 観了)


さすがに3度も鑑賞してたら泣くこともないだろうし、早起きしたから眠たくなったりしちゃうかもなんていう想いはあっさり裏切られ、やっぱり泣くし、平山さんに釘付けでガン見だし。



これまで鑑賞した際の感想を改めて読み返してみました。
1度目の感想、2度目の感想、それと共通する感想は3度目にもありますが、今回はそれに加えて「手放し」というテーマが私の中に現れました。



1人1人それぞれに背景があり、ほとんどの人が哀しみや怒りや苦しみを抱えていることと思います。
「PERFECT DAYS」に登場する人物はみんなそういう人たち。主人公の平山さんはもちろんのこと、ニコちゃん母娘、仕事の後輩たかし、アヤちゃん、居酒屋のママ、ママの元旦那さん、神社でよく一緒になるOLさん、公園にいるホームレスのおじさんetc…
ちょっぴり登場するような人物まで背景を覗いてみたくなります。そんな風に思えるのはヴィム・ヴェンダース監督のなせる技なのでしょうか。



現実でもそう。
みんなそれぞれに背景があり背負っているものがある。でも、そんなことを忘れてつい自分のことだけで考えてしまっている自分がいます。お互いの背景のことを知れば人はもっと他者に対して優しくなれるのかもしれません。


なんでずっと今のままでいられないんだろうね。

居酒屋のママのセリフ


居酒屋のママのボソッとつぶやいたセリフが胸にピリッときます。ママの言葉は今の私の心の声のよう。
私は次の段階に進まねばならないのに手放せていないものがあると言われているような気になりました。思い当たるものはいくつかあります。
自分のためというだけではなく、手放すことで周りの背景も少し変わってくるようなもの。それが私の手放すべきもの。
平山さんを見ながら、手放した方がいい思い当たるものが次々に頭に浮かんでは消え浮かんでは消え、涙がでてきました。


平山さん、わかってるわかってるんだよ。
だけどね、もう少し待ってください。
本当に手放さないといけないものをしっかり見極めるためにもう少し時間をください。
そんな風に心の中で平山さんと会話をし、名残惜しく映画館を後にしたのでした。



DVD出たら即効買おう。



追記



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