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かわいい夫/山崎ナオコーラ




積読本📚の中から、山崎ナオコーラさんのエッセイ
「かわいい夫」を拝読しました📖´-
(2024,.6,1 読了)


ヨシタケシンスケさんの装幀に惹かれ購入していた一冊。
購入してはみたものの、結婚願望がありながら結婚できてない私のような者が拝読してもいいものかと躊躇してしまいなかなか手に取れないでいました。
そして今になってなんでか急に拝読したくなりやっと手に取ったのですが、潜在意識の中に本書には結婚できるヒントがあるかもしれんという淡い期待があったかもしれません。そして、その期待はあながち間違えではありませんでした。



山崎ナオコーラさんの作品をきちんと拝読したのは今回が初です。
山崎ナオコーラさんのお名前はよくお見掛けしていましたが、小説はなんとなく避けてしまっていました。特にかの有名な小説はタイトルから自分と合わなそうな気がして…
以前拝読したジェーン・スーさんのエッセイの時と同じ感覚で。



結果的にやはりジェーン・スーさんのエッセイと同じで拝読して本当に良かった。
山崎ナオコーラさん良いです。他の作品を拝読したいと思える作家さんがまた1人増えました。


本書は”愛夫家”を名乗る山崎ナオコーラさんが書店員の夫との夫婦生活や他愛ない日常を綴ったエッセイです。
山崎ナオコーラさんの考え方ってとてもフラット。自分に対しても人に対しても。
自分軸みたいなものがしっかりあって説得力があるのだけれど、自分は自分人は人という雰囲気なので押しつけがましさのようなものを感じませんでした。だからといって冷たさもなく、人間味のある温かさがあります。



タフな人はもちろん立派だ。ただ、そうではない人もこの世に存在するということは「タフではない」ということも世の中から必要とされているに違いない。

「弱い人」より




これは夫のことを指している言葉です。
山崎ナオコーラさんの夫さんは、タイトルのように優しく可愛らしい方のようで、男らしい頼りになるという感じではないけれど、それでいいしそれがいいんだというようなことを山崎ナオコーラさんはおっしゃいます。
なんかね、この言葉ハッとしました。
私は自分のことをタフだと自覚していましたが、どこかでタフでなくてはならないと思い込んでいたかもしれません。そんな自分でいないと必要とされないと。
だから弱い人を見ると内心イライラしていました。それはきっとただの嫉妬心です。
本当は私も弱い人になりたかったんだ。




こんな感じでね、山崎ナオコーラさんのフラットな思考の言葉に触れていると、自分の中の気づいていなかった、薄ら気づいているけど気づかないフリをしていた自分と出会えるような気がします。
何度も言いますが、良いやん山崎ナオコーラ。←あえて呼び捨ててみる。
小説もぜひ拝読してみたい。
年代も同じくらいですし、名前も同じ”なおこ”というのもあり勝手に親近感も湧いています。
そして改めて、ゆっくりでいいから人生を共に歩んでくれるパートナーを見つけれたらいいなと思うのでした。



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