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がんばらない/鎌田實
鎌田實さんの著書、
「がんばらない」を拝読📖しました。
(2022,1,31 読了)
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鎌田實さんは、経営難だった諏訪中央病院を立て直し、患者や患者の家族や地域の人々に寄り添う医療を目指し尽力された医師です。
鎌田實氏が、これまでに出会った患者さんの中から最も印象深い方々の最期との向き合い方、その患者さんに携わった医師や看護師がどのようにケアしていったのかを詳しく描かれていました。
本書は何通りかの読み方ができるかと思います。
最期の時まで自分らしく生きるとはどういうことかというヒントを与えてくれる自己啓発、人の幸せに寄り添う医療とはどんなものかを知るノンフィクション、医療に対する向き合い方を自分の仕事と置き換えて考えさせられるビジネス書、という感じで私は拝読させていただきました。
先ず、「がんばらない」というのは、自分らしく生きることを諦めず、自分らしく生きることに反することはがんばらないという風に私は受け取りました。
自分らしく生きるためにはがんばり、自分らしく生きれないことはがんばらない。
これは、今は健康である自分にも言えること。
自分がいつ最期を迎えるのかはまだ分かりませんが、命の時間は限られているからです。
勉強はできなくても、基本に看護が好きであることがどうしても必要である。看護することを大事にできない人は、いくら勉強させても成長しないことがわかった。
いい職人は技術だけではなく、必ず、心を持っている。
(小森のおじいちゃんの言葉)
こちらの言葉は、自分の仕事に置き換えて考えれます。
飲食業で置き換えてみると、基本に料理と接客が好きで人に喜んでもらいたいという想いが大事。
表面上の技術や知識がいくらあっても、料理も接客も心がないものはお客様にしっかり伝わってしまうものだとも思います。
また、私は元々医療には疑問があります。
ここ数年のコロナ禍により、更に疑問に思う気持ちは深まっています。
西洋文化が入ってこなかったかつての日本では、自然と人間は対立するものではなく、自然と人間は一体であった。
人間と病気も対立するものではなく、共存する関係であった時代がある。
いつの時代にも弱い人たちが風下にさらされている。
どちらの言葉もコロナ禍の今必要とされていることではないかと感じます。
せめて命の生き死にのところはお金のあるなしや、権力や身分に左右されることなく、公平性が保たれてほしいと思う。
このように20年前語られていた鎌田實先生が、今のコロナ禍を見てどのように感じておられるのかぜひ知りたいので、最近執筆された著書も拝読したいと思います。
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