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迷子の魂/オルガ・トカルチュク(文)、ヨアンナ・コンセホ(絵)、小椋彩(訳)
図書館から借りてきた、オルガ・トカルチュクの初めての絵本
「迷子の魂」を拝読しました📖´-
(2022,5,12 読了)
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本書は、読友さんからのご紹介。
最初の方にぎっしり言葉が書いてあるだけで、それ以降はほとんど言葉はなく、絵で物語が語られていきます。
何よりもこの絵がとても素晴らしい。
柔らかい感じだけれど、奥底に力強さを秘めているような。
ところどころにある仕掛けが、より絵の素晴らしさを際立たせているようにも思います。
そして、最初の方にある言葉にも胸を打たれました。
「わたしたちを上から見たら、忙しく走り回る人で世界はあふれかえっているでしょう。みな汗をかき、疲れきっている。
そしてかれらの魂は、いつも背後に置き去りにされて、迷子になっています。
魂がじぶんの主(あるじ)に追いつけないのです。これが大きな混乱のもとです。魂が頭を失う一方で、人びとは心を持つのをやめるのですから。魂にはじぶんが主を失ったのがわかるのに、人びとは魂をなくしていることに、往々にして気がつかない」
奇しくも本書を手に取った私は、体調を崩し4日間ほど寝込んでやっと復活しようとしているところです。
自分でもだいぶ無理をしてしまっていたなと思っていたのですが、本書を拝読して改めて心を失いかけていたことを実感しました。
それでも私はまた元の場所に戻ろうとしています。
それが自分の望みとは違うとわかっていながら。
ただ、ずっと自分のいる場所を否定していたので、まずは否定の目で見ることをやめてみようと思います。
今自分がいる場所を受け入れ、自分らしい生き方ができる方法を探してみます。
それでもやっぱり違うと感じるならば、その時は新しい道に進むことを考えればいいのだし。
とにかく、体や心が悲鳴を上げるような生き方はしない、ということだけしっかり頭に置いておこうと思います。
素晴らしい絵本の著者であるトカルチュクは、ノーベル文学賞受賞者なのだそうです。
他に小説なども執筆されているようなのでそちらも拝読したいです。
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