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なぜこんなに生きにくいのか/南直哉



今回は、読書好きな人が集まるLINEオープンチャットでオススメされていた #南直哉 さんの著書、 #なぜこんなに生きにくいのか を拝読しました。




オープンチャットでオススメされていた本は、また別のものなのですが、そちらは購入して積読📚しております。
先にどんな文章を書く方なのか知りたくて、こちらを図書館で借りてきました。


南直哉さんが出家されたのは、人の役に立ちたくてという理由ではなく、幼い頃から『生きがたい』という感情を抱えており、その答えを求めて仏門に入る決心をされたそうです。



リアルな事件などを引用し、著者の解釈で本質を読み解いてくださるのは、とても解りやすかったです。
ただ、哲学的に書かれている箇所が多いので、勉強不足の私は、一度拝読しただけでは完全に理解するとこまでは行き着いていません。



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一先ず、そんな中での感想を述べたいと思います。
どちらかというと、暗闇にいる人を励ますというより、闇の中から光を見出していくという印象を受けました。



唯一の真理とか、絶対の答えなどというものは、どうでもいいのです。
とにかく、生きにくいとか、生きがたいと思う人がいるならば、その問題はどこにあるのか、それでも生きるにはどうするか、ということのほうが大切



著者のこの言葉にある通り、本質を見ないままに解ったフリをして生きていくと、少しずつ空虚感が膨らんでしまうのかもしれません。



著者の言葉は、バッサリ斬るようなところもあり、なかなか厳しいと感じることもありましたが、苦しんでいる読者に真摯に向き合い、寄り添いたいという気持ちも伝わってきました。


著者本人が、ずっと苦しんでいた経験があるので、苦しんでいる人達の気持ちがよくお分かりになるのでしょう。
厳しさの中にある『愛』とは、こういうことを言うのだと思えた一冊でした。



本書からは、どのようにして本質を見出していけばいいのか、そして、本質と向き合ってどう生きていけばいいのかというヒントが得られるのではないかと思います。



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