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ちくま日本文学 岡本かの子 「金魚撩乱」「家霊」/岡本かの子







図書館で借りてきた、ちくま日本文学 岡本かの子の中から
「金魚撩乱」と「家霊」を読了しました📖´-
(2022,11,27 読了)







この二作は、”読書会すみれ”の中で開催されたオンライン読書会の課題作。
岡本かの子さんに関しては名前と岡本太郎の母、自由奔放な生き方をした人くらいの浅い知識しかなく、今回が初読です。
岡本かの子さんは、写真を見ると失礼ながら決して美人とは言い難い容姿に感じるのですが、びっくりするような恋愛遍歴がある女性のようで。
そんな彼女がどんな文章を書くのかと興味津々で読み始めました。




っと。。。
難しい漢字が多い😱
調べながら読んでいたらいつまで経っても読み終えれなさそうなので、もう雰囲気で読んでいくことに。
読めない漢字は多いのですが、美しい表現にググッと惹き込まれていきます。



「金魚撩乱」は、金魚と主人公が思いを寄せる女性とを重ね合わせて美しく成長していく様を描いてあると同時に、金魚と女性に翻弄され執着していく主人公の話。
金魚も女性も支配しコントロールしたい主人公。
でも結局支配しコントロールされているのは自分自身で、支配欲が傲慢なものであることに気付かされるという感じ。



「家霊」は、自分の使命を理解できないまま状況に流されいく主人公と、主人公の母に想いを寄せたことで生きる意味を見出した老人の話。
結局、老人は生きる意味を見出したものの主人公の母の存在がなくなってしまったら過去の栄光にしがみついて生きていくしかなく、主人公はそんな老人を見て自分もまた母のように生きていくのだと納得したようなしていないような。



正直に言うと、パラパラと拾い読みした私にはハッキリとした感想が述べられません。
二作から今の自分に必要な何かがあるのは何となく分かるのですが、それが何なのかが明確に出てこない。
岡本かの子さんの作品とは、もっと真剣に向き合いじっくり読み込まねばならないようです。
読書会の中でも語られていたのですが、岡本かの子さんは川端康成さんから指導を受けていたそうなので、情景を描く中に心理描写が潜んでいるのだそうです。
だから、一文一文じっくり噛み締めながら拝読していかないと。



岡本かの子さんは文章から察するに不思議な魅力を持ち合わせた女性なのではないかと想像できます。
人々を翻弄し、支配していく。
そして、支配された者は幸福感と絶望の狭間で立ち往生してしまう。
それが作品にも色濃く出ているように思います。
今まさに岡本かの子作品に触れ立ち往生してしまった私は、改めて本を買い直し、心の準備を整えてからまた向き合い自分に必要ななにかをきちんと掴み取りたいものです。





















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