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うつくしが丘の不幸の家/町田そのこ





積読本📚の中から、町田そのこさんの連作小説、
「うつくしが丘の不幸の家」を拝読しました📖´-
(2022,8,5 読了)








本書は読書メーターの献本で当選して送られてきたもの。
町田そのこさんの著書はいつか拝読したいと思いつつ、なかなか手にする機会がなかったので本書が初読です。
本屋大賞作家がどんな物語を描くのか興味津々で拝読しました。





「不幸の家」と呼ばれる家に住んだ五家族の物語。
床屋💈を開業させるために中古物件を購入した後、そこが「不幸の家」と呼ばれていることを知らされた夫婦の物語から始まり、一章ごとに代々その家に住んだ家族の物語が描かれていく連作短編集です。
代々住んできた家族の物語からその家が「不幸の家」と呼ばれることになった由来も紐解かれていきます。



全ての物語に「不幸の家」の隣家に住んでいる老女信子さんが関わっています。
彼女は全体的なキーパーソン。
信子さんの言葉がまた素敵で、一つ一つの言葉が私にも優しく染み渡りました。


「しあわせなんて人から貰ったり人から汚されたりするものじゃないわよ。自分で作りあげたものを壊すのも汚すのも、いつだって自分にしかできないの。
他人に左右されて駄目にしちゃうなんて、もったいないわよ。」




自分主体で考えねばと理解しつつも、どこかで幸せと思えないことを他責してしまっている自分がいて。
他責しているうちは満たされることはないのにそこから抜け出せず、苦しくなっていたところでした。
本作は、そういうところから抜け出すヒント💡𓈒𓂂𓏸が少しずつ散りばめられているように思います。




泥臭くっても、人から見たら幸せに思われなくても、自分が笑顔になれる選択をしていけばいい。
幸せになるという覚悟さえあればいい。
ちょうど分岐点に差し掛かっている今、本作と出逢えて良かった。
みんなに騒がれているような作家さんはつい避けてしまう天邪鬼の私ですが、自分に必要な時にベストなタイミングでこうやって拝読する機会がくるものなのですね。




町田そのこさんの著書は、本屋大賞になった作品も積読📚しているので、そちらを拝読するのも益々楽しみ😊






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