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1984/ジョージ・オーウェル、田内志文(訳)





ジョージ・オーウェルの長編小説
『1984』を拝読しました📖´-
(2023,5,10 読了)




「読書会すみれ」の中で開催されたオンライン読書会の課題本になっていたのでこれを機に拝読しました。
結局オンライン読書会には参加できませんでしたが、長く積読していた本書を今拝読できて良かったと思います。



元々ジョージ・オーウェルはいつか拝読してみたいと思っていたし、信頼を寄せている田内志文さんの翻訳だったので購入しタイミングがくるまで積読していたのです。
毎回言うけど、ホント自分に必要なタイミングで拝読する機会はそろそろっとくるものですね。



私がここで今更言うまでもなく、デストピア小説として長く多くの人たちに愛されてきた一冊。
なかなかの文章量ですし、内容的にも私には難しいところも多々ありましたが、少しずつなんとか読み進めることができました。



1948年にジョージ・オーウェルが描いた36年後の近未来。
国が人々のあらゆる行動を監視し、言語も思想も管理された社会で生きてゆかねばならない。
1984年、ジョージ・オーウェルが描いたような社会にはなりませんでした。
しかし、それから75年経って今まさにジョージ・オーウェルが描いた未来へと着実に近づいているように感じます。
更に時が進んだ先をジョージ・オーウェルの描いた物語を通して見ているような気がして恐ろしいと思いました。



テレスクリーンは権力者に都合のよい情報だけを流して国民を操作するツールがあるわけだが、今我々が毎日のように触れているSNSなども、ある意味これに非常に近いといえる。
「自分に都合よい情報しか読まない、認めない」というのであれば、それは片側の情報を完全に排除し自らに偏った洗脳を施しているのと何も変わらないわけだが、実際問題としてそのように利用されている感が非常に強いからだ。

「訳者あとがき」より






管理されるというのはある意味楽なのです。
自分で何も考えなくていいから。
上辺だけ見て理解して、幸せだと思っていきていけるなら、それも幸せのかたちの一つです。
でも、本当にそれでいいのかと問われたら疑問が浮かびます。



残念ながら私は賢くはないので難しいことは分からないけれど、自分で生きるという権利は失いたくない。
どんなに大変だろうと面倒くさかろうと、自分自身の頭で考え、自分らしく生きていくことを追求したい。
今のところなんでこうなるかな〜ということが多いけれど、それもまた学びなのだと前を向いて進みたいのです。



世の中には上辺だけの都合よい情報が多いこと、またそれが誰にとって都合よいものなのかということ、改めてしっかり考え直さねばと本書を拝読して強く実感したのでした。




難しい物語ではありましたが、田内志文さんの翻訳が読みやすかったことと、あとがきでの物語の解説が分かりやすかったので私でもなんとか拝読することができました。
また、積読本を拝読する機会を作ってくださったオンライン読書会主催者の方にも感謝です。
一度拝読しただけでは到底理解することは難しいので、また時間を置いて再読します。










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