アメリカの大学生は勤勉で24時間図書館に張り付いているのか

日本の大学生の凋落が嘆かれています。

その対比として出されるのがアメリカの大学生です。アメリカの大学生は勤勉で良く勉強し、24時間オープンの図書館にみんなへばりついて勉強している。そのような噂がささやかれるようになりました。

え?、アメリカ人って全然勉強しないんでしょ?

果たしてそれは本当なのか嘘なのか。

アメリカの大学生はよく勉強する?

結論から言いますと、アメリカの大学生はよく勉強します。一日に何時間も分厚いテキストとにらめっこしています。日本の学生でも勤勉な方はいらっしゃると思いますが、学生の平均勉強時間をくらべるとその差は歴然とします。

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なぜよく勉強するのか?

ではなぜアメリカの学生は勉強するのでしょうか?
彼らは自主的に勉強に取り組んでいるのでしょうか?
私はそうは思っていません。

彼らは半分やらされています。もう半分は大学に進学することをきめた自らの自主性でなりたっています。

なぜやらされているかというと、毎回出される宿題の量が日本のそれと比べてくらべものにならないからです。

一回の授業でが終わるごとに次のチャプター(30ページから100ページ)ある教科書の読書を命じられます。さらにほぼ毎回大量の宿題が出されます。そして週一回ほどQuiz(小テスト)が行われます。

ワンセメスターで一つの教科に対しペーパー(レポート)を3枚以上書かされます。試験は期末テストだけではなくセメスターに3回も実施されます。

学校と就職のシステムについて

日本ですと一教科につき一週間に一回の授業パターンが多いと思います。アメリカでは一教科につき週に2回もしくは3回のパターンがほとんどをしめています。つまり上記の宿題などをだされると二日後までにタスクを終わらせなければなりません。

そうなると実質宿題を片付けるのは次の日の一日しかありません。アメリカではこれについていけない学生は簡単に退学になります。成績が平均C以下の大体76点以下強制退学ととなります。成績Cなんて気を抜けばすぐです。

さらに就職にも関わってきます。アメリカは日本以上に学歴社会です。そして就職時に学校の成績を図るGPAが重視されます。学校の成績は就職に直結しますので勉強せざるをえないのです。

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図書館は24時間オープンか?

そんなこともあってアメリカの大学生はよく図書館で勉強します。

しかしアメリカの大学生が図書館に通う理由は他にもあります。それは学生のほとんどが入寮しているということです。車で数十分に実家がある学生でも寮に住んでいることが多いです。寮にかえっても一人でやることがなかったり、プリンターやコンピュータなどの機器がない場合は図書館に行く大きな理由になるでしょう。なにせ寮に住んでいるので物理的に近いのです。

24時間オープンかというと殆どの場合そうではないと思います。経験則では大体1時から2時の間に閉館することが多いです。

ただし、図書館閉館後も24時間使用可能なコンピュータ室などがありそちらに場所を移して勉強を続ける学生もいます。

そんな図書館ですがテスト期間中は24時間開館します。それはもう学生の山で、なかには歯ブラシやパジャマなどで泊まる気まんまんな学生もいます。

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日本人は勉強しないのか?

欧米人のほとんどはアジア人は勤勉であると考えています。

考えてみてください。学校が終わってからさらに勉強する塾なんて欧米人からしたクレイジー以外の何物でもないでしょう。

私たちはにいきますが、果たしてそれは自主的に勉強しているといえるのでしょうか。アメリカの大学にも同じ事が言えると思います。

一部の天才、秀才を除いては勉強しなければいけないシステムがあるから勉強しているのです。





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