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山鉾建て
街中に突如姿を現す山鉾。祇園祭の山鉾建てが10日〜14日に行われた。職人さんが手際良く美しく、釘を打たず荒縄だけで組み立てていく。
数年前、京都で暮らしはじめた最初の夏、歩いて通勤しているときにその過程を間近で初めて見た。
大量の太い縄が車道に置かれている。鉾の上では榊に結ばれた沢山の紙垂が風に揺れている。こんなにご神気漂う状況が、オフィス街という俗の現場と当たり前のように共存し、しばらく毎日見られるということにかなり興奮した。
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あちこちに建つ山鉾。その存在感には毎年ハッとさせられる。それは動物を見た時のハッとする感覚に似ているなと思う。木と縄でできている自然物だからなんだろうなと思う。
先週と違って今週は気温が比較的涼しかった。職人さんたちも作業しやすかっただろうな、また今年も天気が味方したなと思った。
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心がカチコチに固まってしまいそうな日々であったとしても、この時ばかりは感受性を枯らしている場合ではない。しっかりと両目を開いて、耳を使って、音と空気を味わいたい。
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