【＃２】アメブロ開設。１日３回の発信で友人に心配されまくる。
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家の片付けもだいたい終わり、家事もルーティンになったころ。私はまた「無職」というプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。３度目の転職での失敗が怖い。そもそもやりたいことが見つからない。でも早く何か見つけないと失業手当もなくなってしまう・・・！いくら夫がありのままの自分を受け止めてくれたからと言って、いつまでも何もしない自分に罪悪感がたっぷりと湧いていた。そのころ失業手当のために定期的にハローワークにも通っていたが「ここ、死神でもいます？」というくらい暗い雰囲気で、そこで将来の相談をしようという気にはなれなかった。
「元気になってきたけど、何していいかわからん。好きなこととか、趣味も大してやりたいと思わないし。転職もなんかいまいちピンとこない。」
「・・・勉強したら？」
「えっ、べんきょう？勉強ぅ・・・？」
恥ずかしいことに、私は社会人になってから、業務上に必要な本は読んだことはあれど、自分から進んで勉強したことはほとんどなかった。
・・・そうか。勉強という手があったか。
次の日から私は、節約のための水筒とおにぎりをカバンに入れて、自転車で市のちいさな図書館に向かった。図書館はあたたかくて静かで、古い紙のにおいがふんわり漂ってきて気持ちが落ち着いた。読みたい本を見つけるためにいくつかの棚をぼーっと見て回った。
好きだった美術の棚を眺め、ビジネスや自己啓発の棚に足を向けた。「自己肯定感」「自信がないあなたへ」・・・自分のためにあるような本がたくさん並んでいた。何冊か手に取って眺めた。どうやら、自分のことを「棚卸し」するといいらしいことが分かった。私はルーズリーフとペンを取り出して、自分にとっての「仕事」「夢」などの定義や「原体験からのやりたいこと」を思うままに、でも夢中で書き出していった。
「できた！！！！！！」
なかなかまともなものが書けた気がしてうれしかった。
「・・・で、どうすりゃええねん。」
一瞬で撃沈である。そしてふと思い出した。コーチングだ！コーチングって何だっけ？
私がいた小さな図書館にはコーチングの本がなかった。どうやらとても知名度が低いらしい。いくつかのコーチングスクールのWEBページを検索し、片っ端から体験や見学会の予約をしていった。Mちゃんにも連絡を取り、コーチングスクールの選びかたについても話を聞かせてもらうことにした。
SNSに突然現れた「女性のおひとりさま起業」
やることがなかった私は、夫の励ましと勉強というエサのおかげで一気に行動力がアップした。そしてある日SNSで「女性のおひとりさま起業」なるものを目にした。
一人で起業って、どういうこと？最終的に上場を目指すやつ？
どうやら違うらしかった。好きなことを仕事するフリーランスのことらしい。「起業」だなんて、ずいぶん大きな言葉使うなぁ。と思いつつも、とりあえず人気講師とやらのメルマガを登録した。
数日して号外メルマガが届いた。
「明日の起業講座に、空きが出ました。もうこの講座は開催しません。大人気すぎるのですぐ埋まってしまう貴重な講座です。」
時間は夜の２１時。あおり運転だったらすでに事故っているレベルのあおり文句だが、無職＆転職したくない、ミソッカスほどの自信しかない私には効果てきめんだった。起業という道があるならばそれもよかろう！と、藁をもつかむ思いで申込もうと、決済ページを開いた。
「３時間半で４まん５０００えん！！！！！！！！たっかァ！！！！！」
一瞬ひるんだが、ええいままよ！と勢いで申し込んだ。翌日、渋谷の貸会議室で行われた講座には全国から１０名の女性が来ていた。すでに仕事をしている人、これからしようとしている人、まだ何も決めていない人・・・様々だった。当然だがハローワークとは違い講師も情熱的で、参加者もやる気のエネルギーがあって悪い感じはしなかった。講座の内容は「自分の本当にやりたいことを見つけましょう。そしてこれからの時代は、まず自分の影響力をつけてそこからサービスを販売しましょう！サービスがあっても影響力がないと売れませんから！発信をしましょう。」という内容だった。
転職しないで済むなら、起業という道もいいのかもしれない。
「いっちょ、やってみるかァ！」
単純な脳細胞は、とても影響されやすいんである。
アメブロ開設。１日３回の発信で友人に心配されまくる。
講師が「発信をしましょう！」と言っていたので、ひまを持て余していた素直な私はすぐにアメブロを開設した。新卒で入った会社で営業日報を書いていた時「有益な日報ランキング」があって、できるだけ上位になるようにと毎日工夫して書いていたのを思い出した。１日３回、朝昼晩更新すると決めて書いた。
ブログというアウトプット先を見つけた私は、水を得た魚だった。勉強したことや会いたい人に会いに行き、その感想や考えたことを書くようにした。そして図書館で書いた仕事や夢の定義に続いて、自分の過去の原体験を引っ張り出し、「女性がイキイキと生きる社会を創るために起業します！」なんてバーーーーン！と書いてSNSにも転載して発信した。それを見た知人・友人たちがあわてて連絡をくれて、ランチやお茶に誘ってもらった。
「・・・で、これから何するの？何したいの？」
突然ブログを始めた私を見て、友人たちは心配そうに聞いてくれた。そりゃそうだ。仕事を辞めたかと思えば、いきなり起業セミナーに行き、ブログを書き始め、何やるかわからないのに「起業します！」という友人がいたら、ちょっとどうした？まだどっか調子悪いんか？と思うのは間違いない。
さらに追い打ちをかけるようにブログを見てくれていた夫から
「骨がない。武器は何？思考パターン整理できてないよ。」
とぴしゃり。おっしゃる通りですわ・・・。
当時のブログにも、こう書いていた。
ここ数年の私の失敗パターンと言えば直感と見込みで行動して、
軸がないままに流され、自分を磨けずにぼろぼろになること。
もう同じ失敗はしたくない。
じゃあ、何が足りないんだ。
どう解決したらいいんだ。
深さが足りない。
あせらない。
あせらない。
よく考える。
こんなこと書いてるわたし
ダサい。
ここから突き抜けたい。
悔しい。
よく考える。
焦らず立ち止まってゆっくり考えよう。焦ったらだめだ。
今までの自分と同じやり方じゃダメなんだ。変わらないといけないんだ。
昨晩夫に指摘されてから、
考えていたら一睡もできずに
そのまま一日過ごしてしまいました。
もう一度、私はどんな人間で
どうしていきたいのだっけと考え直している中で
私の至らなさで仕事で自ら成長のチャンスを踏みにじったことを思い知り、とても反省しました。
後悔先に立たず。
という言葉がそのまま当てはまります。
だからと言ってこのままでは、だめだ。
もう言ったことをやる。
そのためには、派手なことではなくて
地道に、こつこつ。
その自分に自信が持てたら、
大きくでること。
それが本当の私の道だと。
ブログは予定通り続けつつ、
その後は足固めにしようと思います。
今までの自分に反省して新しい自分に生まれ変わろう。そう決めたこの日から、私の奇跡は始まった。まずは運命を変えてくれた７人のことを書いてみようと思う。
読んでくださり本当にありがとうございます。サポートしていただけるとその分うれしさの極みで、調子に乗ってどんどん記事を書き始めます。ぜひお願いします。