はじめましてのご挨拶~アロマと古典を愛するものかきです
はじめまして、アサガオマユナです。
「アロマ」と「古典」という一見あまり関連のなさそうな、好きなものについて徒然と書くためにnoteをはじめます。
クロッカスのほのかな香りを感じて早春の訪れを知り、雨の匂いを感じて夕立ちを予測する、家族が非喫煙者なのにも関わらず、喫煙所の近くにいただけでタバコの臭いに気づく…昔から「鼻が利く」と言われ続けていました。
その特技(?)をいかして始めた趣味のアロマテラピーも、早20年。すっかり生活の一部として定着しています。
今回は自己紹介がわりに、どうして私がアロマと古典のエッセイを書いているかにいたるまでのエピソードを紹介します。
植物の香りはプライスレスすぎる
関西の山あいの町で生まれ育った私は、昔から自然や草花の香りを嗅ぐのが好きでした。園芸が趣味だった祖母の家の庭、勝手についていった華道教室…「良い香り」が、そこかしこにあったのです。
庭に生い茂ったミントの葉や、家庭菜園のトマトの葉を指でこすって匂いを嗅いだときの感動はいまだに忘れられません。
ミントの葉にはミントの香り、トマトの葉にはトマトの香りがするのです。
特に初めてローズティーを飲んだときのことは、今でも鮮明に記憶に残っています。一口飲んだ瞬間に鼻から抜けるバラの香り…「私、今バラになった!」とすら思ったのですから。
そんな体験が私のアロマテラピーへの原点なのでしょう。
古典の原点は『源氏物語』の「香合わせ」
さらに運命の出会いは続きます。
なんとなく家にあった『源氏物語』の三十二帖「梅枝(うめがえ)」の段(簡単に説明すると「光源氏の主催でお香を調合する話」)を読み、1000年も前から香りを調香して楽しんでいたことに衝撃を受けました。
「お香を調合して、さらにいい香りにするなんて、なんて雅で素敵なことなのだろう」…これ以来、香りを妄想する遊びを1人こっそりとしていました。
そして、偏った趣味のまま18歳になった私は、尊敬していた国語の先生の影響を受け、大学では国文学科を専攻。古語文法が苦手なので、動物の勘で読み解くという独特の解釈で怒られたり、面白がられたり…。
それでもやっぱり、古典作品から漂ってくる香りを妄想しつづけていました。
アロマテラピーとの出会い
大学卒業後、ブラック企業に就職して疲れた私を癒してくれたのは、一本の精油との出会いでした。ときどき通っていたリラクゼーションサロンで、焚かれてた良い香りにリラックスして爆睡…。そのときに出会ったのがアロマテラピーだったのです。
植物のもつ有効成分を濃縮して作られる精油(エッセンシャルオイル)は、純度が高く、数滴だけでその芳香を嗅覚を通じて、脳に働きかけ、心身の不調和を癒すとされています。
その1滴は私の人生を変えるにはじゅうぶんなものでした。
店舗に売られていたラベンダーの精油と、水を張ったお皿を下からロウソクなどで温め、香りを拡散させる器具、オイルウォーマーを即日購入したことを今でも覚えています。
その後は少しずつさまざまな種類の精油を集め、独学でアロマテラピー検定1級に合格。あくまでも、自分を癒すための趣味として楽しんできました。
古典から香りを妄想する楽しみも、アロマの知識を手に入れたことで、香りの妄想がより具現化。いつかどこかで表に出す機会をこっそりを夢見ていました。
香りを感じるように、書く
そして結婚、出産を経てライターに。「好き」や「得意」をいかせる仕事、だと言われてはじめたのに、アロマテラピーの知識も国文学の知識もなかなかいかせないまま、2年が過ぎました。それなら自分で好きなことを発信してしまおう!と一念発起してこのnoteを開設しました。
古典もアロマも難しいものではありません。
むしろ、昔から人間が自然に行ってきた「言い伝え」や「おばあちゃんの知恵袋」のようなものなのです。
私のnoteを読んで、アロマをやってみようかな、古典文学に親しんでみようかな…そう思っていただける方がいれば、嬉しいです。
アロマの世界を古典で、そして、古典の世界をアロマで表現します。さあ、いにしえと今の交錯する世界を一緒に楽しみましょう。
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