海外生活(オランダ)終わりかもしれないまで118日
前回の幸せダイアリーでもコアを占めたオランダ1のベイカリー、昨日突如の営業停止。
ここ1ヶ月ほど、オーナーも従業員も店の将来性にはザワザワしておりました。まさかこんな唐突にある日そんな知らせが来るなんて。体育会並みに忙しいほど売り上げも上々で、熱烈狂気ファンも固いこのベイカリー。パーミットの問題はあるものの、デッドラインはないと聞いていたので、こんな急になくなるとは思ってもみませんでした。
驚きと、中毒的に愛したあのクロワッサンやデニッシュがもう食べられなくなるショックと、忙しく生産的で働きやすい仕事環境がもうないという悲しさ、それでも話は前々から聞いていたようなものだったし、職場の人間関係も経済関係も円満だから、前回の未払い事件とは全く持って違う感情体験だった。
寂しいけど、もう自分でビジネス回すしかないんだよなあ。
ここまでパートタイムですら雇用される機会が自分に回ってこないとなると、もうそういう意味なんでしょう。
今週末はマーケット初出店。卒業展のリベンジ的な感覚で挑んでいます。
テキスタイルデザインを始めてから、1年以上、ファブリックを扱い始めても1年くらいで、個人でのプロジェクトの反省点もいくつか明快になってきた。
それらを全部見直して、タイムマネージしてよく準備できたと思う。
自分のできることとやりたい事をはっきりさせ、できない事はどんどん人に頼む。助けの求め方も本当に上手くなった。これお願い!ということができて、できるよ!&いいよ!と答えてくれる人を知っているというのは本当にスキルだ。
そして、自分ができるくらいの新しいチャレンジをプロジェクトの中でどんどん試す。以前は無謀なことをやって、落ち込んで、結局達成できずに終わることがほとんどだった。
今回のお店のラインナップはハットメインで行こうと考えていたものの、ハットの大量生産は体力精神的にハード。セールス単価50ユーロほどのものが2日間でいくつも売れるとは考え難い。
そこで原点に帰り、なおかつ自分が素早く高精度でできるスキルを見直してみた。私はハット職人になるわけじゃないし、今後自分のファブリックでファッション方向に行きたいわけじゃない。できれば、裁縫パートはプロに任せて、テキスタイルパターンのリサーチに専念できるのが理想。もっと言えば、自分のテキスタイルパターンをファッションではなく空間活用させたい。インテリアや、吸音効果を持ったオブジェクトに携わりたい。
そのプロジェクトにたどり着くまでの即効の収入源として、ハンドメイドクラフトに落とし込んでいるのが現在地点だ。
なおかつ、自分のクラフトを通して自分を導いてくれるクライアントやオーディエンスに会いたい。
そのために、形にとらわれない創造性を刺激するようなテキスタイルの見せ方がしたいと思った。
そうして、自分が作ったテキスタイルをフレームに閉じた。ファブリックらしい表情が残るように。
精度もやりたいことの実現度も、モノとしてのユニークさもかなり良くできたと思う。物事が一貫した時の軽さとスムーズさと後ろ髪が気にならない感覚がよかった。
何より、1−2時間で一気に大量生産できるところが、マーケットに対しての精神衛生をピカピカにしてくれた。
サイズ展開も作れたし、ラインナップとしてかなり頼もしいアイテムができた。そして、出店前にすでに買い手がいくつかついた!
やったね:D
週末どんな結果が出るのでしょうか。