【834/1096】今置かれている状況で、自分に適したものを選ぶ
なんだかうまくいかないと思っていて、生きづらいと感じている人の多くは、他人との比較をしている。
周囲を見て、「あの人は〇〇なのに、私は・・・」とか比べて悩む。
この人は「他人によく思ってもらおう」と思うので、常に他人が気になり、嫌われることを恐れる。
自分の人生に適切な目的があり、具体的で明確な目的を持っている人は、人と比べない。周囲の言動に振り回されない。
気にならない。
比べるときも、必要があってしている。
他人によく思われたいが、よく思われなければ!になると、その時点で緊張信号が走っている。
こうなると、よく思われなければならない他人は、限定的なものでなく、自分は完璧でなければならなくなる。
(ただ一人の人によく思われたいというだけでは、そんなに緊張は強くならないし、ただ他人によく思われたいなーと思うくらいだったらば、誰でもそう思っている。)
すると、とたんに不安が発動する。
他人によく思われなければならない、ということは、他人によく思われたら「安全」ということだ。
そうでなかったら、危険なのである。だから不安になる。
相手の目に嫌悪感が浮かんでいたりしたら、大変な危険度である。なんとかしなければならない!と焦る。
自分を嫌っている人に好かれなければならなくなる。
自分の安全が他人の手に渡っていては、生きづらくて当たり前である。
「この人が自分のことをどう思うか?」にばかり関心が行くので、すべての言動が相手に合わせていくことになる。
そういう人を、他人は信用しない。
すると他者と信頼関係が築けない。
ますます不安になる。
自分の可能性をみることや適切な目的をもつことよりも、
人ばかり見ている。
人ばかり見ているが、実際の相手そのものは見ていない。
「この人が自分のことをどう思うか」という点で人を見ているので、要は自分のことだけ感じている。
そして、不安ばかりなので、自分に自信がない。
だから自信を持てれば(または、自己肯定感が高くなれば)うまくいくのではないかとそれを求める。
けれども、人のことばかりを気にする言動をし続けるので、本当の自信はつかない。
今の言動を続けていても、何も積み重なることはなく、自信が生まれることはない。
すると、外側のものをほしがる。
お金が欲しい、恋人がほしい、幸せになりたい、、、などなど。
そうしたら不安がなくなるのではないか?と思うからである。
自分の中にある不安を外側のもので埋めようとすると、あり地獄が始まる。
あり地獄とは、もっと、もっと、もっと、である。
この人は、今、自分の置かれている状況(環境)で、自分に一番適したものを選ぶということをしない。
他人が見て良いと思うかどうか?が判断基準だから。
今、ここで自分ができることは何か。
今、この中で自分は何がほしいのか。
今、この状況で自分はどうしたいのか。
その判断ができない。
できないから、誰かに決めてもらいたい。
もしくは、なんでもいいから他人が関心を持ってくれるものを選ぶ。
そのうち、世界を見返してやりたい、いつかみんなに一泡ふかせてやりたい、すごく有名になって関心を集めたい、と思って、それができないと、できない状況、環境、社会を恨むのである。
復讐したいという願いがあると、自分の可能性を広げることができなくなる。
つまり、この人は、自分で自分を追い詰めている。
自分で自分を悩ませている。
このことから抜け出すには、「自分の本心を観る」しかない。
人にどう思われるかを気にして、失敗しないように頑張ることよりも、自分の本心に気づくことが大事だ。
(ちなみに文章中の「この人」は、過去の私そのままである。)
人生は、「今、自分の置かれている状況(環境)で、自分に一番適したものを選ぶ」の連続である。
では、自分に一番適したものを選ぶのに、どうしたらいいか?
息に教えてもらえばいい。
呼吸が通るか、通らないか。
自分が選ぶときに、息が通るかどうか。
通らないものは、今の自分に適していないのである。
呼吸は嘘をつかない。
息が通ってるか通ってないか?をより繊細に、精度をあげて、より自分に適しているものを選択できるようなるには練習が必要である。
今まで筆を持ったことがない人が書をかいても、いきなり師範にはなれない。
自分を知る。
自分に気づく。
もっと生きやすく、自分に適った選択をする。
そのために呼吸に教えてもらうのである。
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では、また。
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