マガジンのカバー画像

ブラジル。彼らは今日も「そこ」で生きる

5
運営しているクリエイター

#休学中

ブラジルで出会った、ドラッグに苦しむ人々。忘れられない。

ブラジルで出会った、ドラッグに苦しむ人々。忘れられない。

ブラジルの都市、サンパウロにはドラッグが蔓延している地域があり、Cracolândia と呼ばれている。平均して2000人近くのドラッグ使用者のたまり場になっているとも言われるその地域には、政府が建てた簡易宿泊施設がある。そこで見た光景、そして人々のことは忘れられない。

私は、ボランティアとして、その簡易な施設を何度か訪れた。
初めて訪れたのは夜だった。
夜8時、他のボランティアと共に、ドアをく

もっとみる
貧困。助けになれると思い込んでブラジルへ。

貧困。助けになれると思い込んでブラジルへ。

大学を休学して、「本気の」途上国支援をしようと、ブラジルに行った。

始まりは、インドでのボランティアだった。大学の仲間と共に、大きなNGOの、家を建てるボランティアに参加したのだが、その活動には、もやもやが残った。ひたすらバケツリレー方式で砂運びやブロック運び。容器は小さく、リアカーもあるのに使わず、非常に効率が悪い。ただただ、時間がかかるだけ。

活動そのものより、参加費に含まれる寄付金の支払

もっとみる