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ブラジル。彼らは今日も「そこ」で生きる

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#休学

日本にはないサンパウロの車内放送

日本にはないサンパウロの車内放送

ブラジルの都市、サンパウロは、電車が整っており、120円で、地下鉄も電車も乗り放題だ。ただ、いつも、ある車内放送が流れ、なんだか私はもやもやしてしまう。

サンパウロは発展した都市で、ビルが立ち並ぶオフィス街や、大きなショッピングモールも多いのだが、貧富の差が激しい。電車内にもそれは表れている。車内に貧しい、物売りの人達がいるのだ。お菓子や水、イヤホン、充電器、パスポートケースなどなど、色々なもの

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ブラジルの、いつも笑ってたおばちゃん。耳は聞こえず、体は男性だけど…

ブラジルの、いつも笑ってたおばちゃん。耳は聞こえず、体は男性だけど…

私は大学を休学して、しばらくブラジルに滞在し、ボランティアをしていた。その時出会った人たちの中に、何人か忘れられない人がいる。

その1人が、教会の小さな手芸のクラスで出会った、いつも笑ってたおばちゃんだ。(実は昔は、男性だったとは後で聞いた。)そのクラスは、あるボランティアの女性がやっていて、私は時々、お手伝いをさせてもらっていたのだ。

そのおばちゃんと初めて出会ったときは、正直、びっくりした

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貧困。助けになれると思い込んでブラジルへ。

貧困。助けになれると思い込んでブラジルへ。

大学を休学して、「本気の」途上国支援をしようと、ブラジルに行った。

始まりは、インドでのボランティアだった。大学の仲間と共に、大きなNGOの、家を建てるボランティアに参加したのだが、その活動には、もやもやが残った。ひたすらバケツリレー方式で砂運びやブロック運び。容器は小さく、リアカーもあるのに使わず、非常に効率が悪い。ただただ、時間がかかるだけ。

活動そのものより、参加費に含まれる寄付金の支払

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