まゆじろう。☆タクシー運転手の人間観察記

2児のシングルマザーのタクシー運転手。 タクシーの仕事から垣間見える 社会問題に直面…

まゆじろう。☆タクシー運転手の人間観察記

2児のシングルマザーのタクシー運転手。 タクシーの仕事から垣間見える 社会問題に直面している人たちの生々しい生活を綴った人間観察記。

最近の記事

オトナの夜事情

今月から隔日勤務という勤務形態に変わりました。 今まで昼間だけだったのが、夜も走ることに。 昼間だけの勤務では見えなかった夜の大人の世界。 普段はおとなしそうな人が酔っ払ったら人が変わったようにくってかかって警察沙汰になったり、キレイなお姉さんに癒されたいメンズたちが夜遅くまでそういうお店で楽しんでいたり。 帰り際にハグしてるのを見たこともあるし、タクシーに乗っても窓あけて、いつまでも名残惜しく話していたり。 そういうのを見ると、世のメンズたちはお疲れなんだと思う。

    • タクシーの仕事をしたいと思ったときに会社を選ぶポイント〜「稼げる」だけにまどわされない〜

      実は4月の終わり頃から転職活動をしていた。 タクシー運転手の仕事は売り手市場なのか、募集要項を見ても、収入面や入社祝い金のことなど、良いところしか書いていない。 (そういうものかもしれないが) それしか見えていないと、入社してから「そんなはずじゃなかった💦」と後悔することになるかもしれない。 いかに、説明会や面接のときに突っ込んで聞けるかが大事。 というのも、面接で私は5社ほど受けたが、それでも良い面の話しか出なかったから。 私は経験者として、今の働いている会社とど

      • あと余命1年と言われたら

        久しぶりに見た常連のお客さん。 行きつけの美容室から乗ってきた。 歩き方がそろーりそろーり。 どうやら手術したばかりで、体を気遣ってのよう。 車に乗って、いきなり話し始めた。 胆管癌の手術を受けて、退院したばかりだった。 若い頃に肝臓を悪くしたことがあり、そこから健康にはけっこう気を遣ってきたようだった。 毎年受けている健康診断で、肝臓の数値が悪かったらしい。 いつも行っている病院の先生にそのことを話したら、エコーで見てあげるよって言われて調べたら、胆管がつま

        • 運転手泣かせの道路

          いわゆる主要幹線道路と呼ばれるところは、比較的どの時間帯でも混んでいることが多い。 やはりお客さんとしては、すいている道で早く着きたいし、混んでいるとそれだけ料金があがるので、なるべく安くすませたいのは誰しもが思うこと。 そこで、いわゆる裏道と呼ばれる住宅街をかいくぐって細い道を通っていくことも多い。 そういう裏道は、ナビでは教えてくれないので、ほとんどお客さんから教えてもらった。 どうやってその道を見つけたの⁉️って毎回思う。 軽自動車でもすれ違いがギリギリの道だ

          恋人の寂しさは万国共通!?

          よくタクシーを使っている若者たち。 彼氏の家からなのか、今から彼氏の家に行くのか知らないけれど、 乗ったら速攻で電話してる。 日本人はLINEの電話。テレビ電話なのかはわからず。 海外の人は何使っているんだろうか。 イヤホンとかもなく、爆音で会話してる。 その多くは女性。 男性の会話は仕事の電話が多い気がする。 以前に大学生がLINEの電話をしていたが、男友達だろう。 いつも寂しい想いをするのは、女性かな。 いや、寂しがりやさんが多いのが女性なのだろう。

          健康とお金と

          仕事から帰宅中にバイクで事故して入院していて2ヶ月。 ようやく退院して通院になったと整形外科から乗ってきたお客さん。 労災認定されたが、個室だと追加料金は自腹なので、大部屋で入院していたようだ。 その中で、生活保護受給者の入院中の様子やお年寄りの姿を見て、人生を見つめ直すきっかけになったらしい。 そこで思ったのは、やはりどれだけ健康で年を重ねていけるか、 お金を持っておけるか、だったようだ。 あとは、人生の引き際というか、最期をどう迎えるか。 どれだけ後に残っている

          カラスとゴミ置き場

          昨年の秋の終わりくらいから、カラスのゴミ荒らしがひどくなったなと感じている。 食べ物がないのかな?と思うのだが、柑橘系の木が庭にある家には、柑橘系の果物がたわわに実っている。 私も会社の人から、ゆずやみかんなど大量にあって食べきれないからと袋いっぱいにいただいたこともあった。 カラスは柑橘系は嫌いなのかな?と思いつつ見ていたのたが、確かに 柿の木にはよく止まっているカラスも、柑橘系の木には止まっているのは見たことないような… むしろ、目もくれず、ゴミ置き場にまっしぐら

          桜の魅力

          今年は桜の開花が遅く、学校の入学式にも桜の花びらが舞う、写真映えするような日になった。 天気が良い日には、桜の木の下で新しい制服を着て写真を撮っている親子を見かけた。 私は、桜吹雪の中を車で走っている、桜大好きな人からすれば、贅沢な経験を毎年している。 お客さんの話を聞くと、桜がキライという人は聞いたことがないくらい、毎年みんな咲くのを楽しみにしている。 先日、お客さんが桜の魅力を熱弁してくれた。 桜は他の花と違って、キレイなまま花が散るのがいいと言っていた。 花

          夫婦~男女の考え方の違い~

          夫婦で長年連れ添った間柄でも、片方が亡くなったあとの男女の違いは明らかなようだ。 デイサービスなどの施設の人が言うには、 女性の多くは一時期旦那さんが亡くなった喪失感はあるものの、その後はお一人様を満喫しているようだ。 確かに、常連さんのおばあちゃんがいて、足も良くはない感じだが、お友達の家に行ったり、ランチしに行ったりしている。(たぶんお一人様) だがしかし、奥さんを先に亡くした旦那さんの多くは、いつまでも寂しくしているそうだ。 いつも「寂しい」ってこぼすらしい…

          ナビがつかえない

          水星逆行というキーワードがトレンドにあがることが久しくなったが、それは昨日から始まった。 この時期は通信系や交通系のトラブルが起こるとされている。 東北新幹線もとまっていたというニュースがあがっていた。 そんな中、昨日は朝からGoアプリのナビが使えない状況だった。 Goの配車はくるのだが、お客さんのところまで行くナビと降車地を入れてくれているお客さんもいるのだが、それが開かなかった。 ルートが出てこない。 どうやら、その前の日の夜からおかしかったらしい。 いかに

          タクシーは本当に足りないのか?を考えてみる

          最近言われているのが、タクシーが足りない問題によるライドシェアの話。 タクシーがなかなか乗れないという人の話も聞くが、本当にタクシーは足りないのだろうか? 実際、自分がタクシーに乗って働いて思うこと。 それは、暇なタクシーはたくさんいる、ということである。 もちろん、雨の日、雪の日など天候に影響されやすいのはあるが、普段はそんなに忙しいわけではない。 朝と夕方くらいじゃないかな、忙しいのは。 通勤通学の時間帯。 ただ、タクシーが多くいる場所、少ない場所というのは

          タクシーは本当に足りないのか?を考えてみる

          「いつかやりたい」のいつかは来ない

          病院帰りのお客さん。 足が悪く、杖をついている。 それでも歩くのも大変そうな感じ。 もちろん、車の乗り降りも大変そうだった。 私の働いている会社では、ドアサービスをしていて、 (ドアを運転席のレバーではなく、運転手が手動で明け閉めしている。 VIP対応みたいなやつ笑) お客さんが降りるときにドアを開けにいって、開けてあげたとき、 私の趣味が鉄道というのを見て、 「俺も昔は鉄道が好きだった。ローカル線が好きでね。年を取ったら行こうと思っていたんだよ。でも、もうこんな体じゃどこ

          「いつかやりたい」のいつかは来ない

          ペットとタクシーに乗るときのマナー

          ここ最近、ペットを乗せて乗るお客さんも多くなってきた。 動物病院もよく見かけるようになってきたし、救急病院のような施設もできた。 大切なペットに長生きしてほしいから、定期的に検査をしてもらっていると聞いたこともある。 タクシーはいろんな人が乗るので、ペットはゲージに入れて乗るのが基本。 ところが、特に毛が抜けるような長い毛で、そのままで乗せてくるお客さんもいる。 ゲージに入れてほしいと伝えても、大丈夫の一点張り。 そんなペットに限って、車内で暴れたり、お客さんも足元

          ペットとタクシーに乗るときのマナー

          気を付けたい話題とは?

          都内までタクシーで行くお客さん(おじいちゃん)と話していたときに、自身の経験から(仕事していた当時、部下が200人もいたそう!)、この話題には気を付けたほうがいいよということを教えてくれた。 それは、 宗教、政党、そして野球である。 タクシーは車である以上、お客さんが乗ったら個室になってしまう。 私も過去には、宗教の勧誘や選挙前には政党の応援のチラシを渡されたりした。 そういう話もしやすい空間になってしまう。 そして、相手は意図してやっているから、ある意味酔っぱらい

          あの世が見えた食べもの

          今日もお客さんから聞いた話。 今年のお正月も、元旦から救急車がたくさん走っていた。 それは私も感じていたが、お餅を喉に詰まらせたんじゃないか説が出てきた。 そこからお客さんの実体験を話してくれた。 そのお客さんは、今は後期高齢者だというが(75歳過ぎてる)60歳まではピンピンしていて、足腰も悪くなかったらしい。 75歳過ぎて急に足腰が悪くなり、家でもよく転ぶようになったという。 幸運にもうまく転べていて、大きなケガは今のところしていないらしい。 その頃から喉がせまくなっ

          命懸けの仕事

          車を運転する仕事は、事故に合う可能性もある。 どんなに自分が気をつけていても、向こうから突っ込んでくる場合もある。 免許で食べていくとは、そういうことなのかもしれない、と思う。 正月早々、そんな事故があった。 大晦日、31日過ぎて元旦になった真夜中に。 原因は相手方の居眠り運転だったそう。 まだ18歳だったようだ。 ドライブレコーダーを見た人は、だいぶ前から逆走していたらしい。 ちょうどお客さんをおろしていたときだったので、 お客さんも怪我をした。 ブレーキもかけ