ベビー服の威力

安定期に入ってから、夫婦でゆっくりできるのも最後だろうからと温泉旅行に。

とはいえ、あまり遠出するのも心配だったのでごくごく近場にしました。お部屋でゆっくり、しばらく二人で旅行なんてできないんだねー、と嬉しいやら淋しいやら夫婦でいろんな話ができた貴重な時間となりました。そして旅行の帰り、某大型ショッピングモールに寄り道することに。特に目的もなく、なんとなく寄ってみただけなのですが、これが私にとってはちょうどいい気分転換となりました。

というのも。安定期に入る頃にはつわりも治まり、胎動も少しずつ感じるようになってきていたのですが、まだまだ気を抜いてはいけないと、心の底からハッピーマタニティ☆な気分にはなれずにいました。正直、ネットで叩かれているようなマタニティハイの人がうらやましくて仕方がなかった。私もハイになりたい!お花畑カモン!と。しかし、寄ってみたショッピングモールでたまたまベビー服をみかけると、一気にテンション急上昇。小さい小さいベビー服。こんなに小さいの入るの?なんて思うけれど、入るんですよね、赤ちゃんって小さいんだもの。服の小ささをみていると、それまで不安や恐怖が渦巻き、楽しみにしていいのかどうかわからなかった胸の中で、楽しみな気持ちがグンと増えてゆきました。

正直、どうなるかわからないから、赤ちゃんグッズなどもギリギリになるまで揃えたくなくて、見ることも拒んでいたのです。でも、実際手に取ってみると、そのあまりの小ささとかわいさに妊娠発覚以来やっとこさポジティブな気持ちが芽生えました。ただでさえネガティブなのに、引きこもりによって一層拍車がかかっていた当時の私には、たまに外に出てベビー服を眺めるくらいのことをしたほうがちょうど良いのだな、と心の底から思った次第です。

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