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真実を教えてくれた本 アルジャーノンに花束をとの出会い

ヨルシカがかなり好きです。推しています。

ヨルシカ推しの方はお分かり頂けると思うのですが、彼らの楽曲の一部に文学作品があることから、関連する本に行き着く人も多いかと思います。

ヨルシカのアルジャーノンという楽曲から、出会った本について、人生で読んで良かった本ベスト3に入るので紹介します。

内容については極力ネタバレは避ける所存です。
とはいえ感動のあまり溢れてしまうかもしれませんので、これから楽しみに読もうとされている方がいらっしゃったら、ご容赦ください。

文学作品にはあまり関心がなかった私は、楽曲のコンセプトになった作品でも読むことはありませんでしたが、アルジャーノンを聴いたときは違いました。
作品から溢れるただならぬ深い感情に、読まずにはいられなかったのです。
私自身と作品からの直感でした。


ダニエルキイス「アルジャーノンに花束を」

SF作品を代表するこの傑作の最後の文を読んだあと、涙眼で見る世界は一層儚く、じんわりと暖かいものでした。

そして状況や感情を表現する形として、文字でできることの幅広さに改めて驚きました。

作品を通して見る世界は人によって様々ですが、この作品たちに心を動かされた人々は、優しい空気に包まれているのではないでしょうか…

ヨルシカのアルジャーノンの歌詞やMVと重なる部分にもまた、はっとさせられます。


いつからか置き去りにした、窓から見ている誰かのこと

貴方はゆっくりと走ってゆく 長い迷路の先を 恐れないままで

これを読んで、本当の私自身の幸せの範囲はどこか、重ねずにはいられませんでした。
先立って行った祖父、祖母のことも。


私たちには、今の自分しかありえないみたいです。

この作品に出会わせてくれたヨルシカ、ダニエルキイスさんに感謝と敬意を込めて。





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