ご機嫌ナナメ=
誰かの機嫌を取ることは、
私にとっての一つの仕事にもなり得るのだろうか。
ある日の社内で、誰かが不機嫌になった。
いつもとは少し違う雰囲気だった。
ご機嫌ナナメだった。
物音を立てながら作業を始めるその人は、
少しわざとらしかった。
気付いてほしいと言わんばかりに
作業音を響かせていた。
すると社長が私に言った。
「紬ちゃん、なんかやってるよ。」
これは、何かやっているから、
様子を見て来い、という指示でもあった。
面倒臭いことを私に押し付けていた。
誰かの機嫌を取ることは、私の仕事だったのだろうか。
そう思うたびに鼓動がした。
「仕事、辞めたいな…。」
そして何食わん顔で様子を見に行き、
「何してるんですかー?」と聞くのが私の役割でもあったのかもしれない。
(どれが本当の笑顔なのか、
どれが嘘の笑顔なのか、もう分からないよ。)
それが一度ではなく、何度も続くなら、
「わたし、今何やってるんだろう。」というところまでやってくるのだ。
誰かが不機嫌になるたび、私も少しばかり不機嫌になった。
そんなことを思っては、消化しきれずに
勢いのままに身を任せ
ココに文字を書き殴っているのである。
仕事辞めたい
この仕事向いてないな
この先どうしよう
何がしたいんだろう
私なにか成長したのかな
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