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詩15 『満月の後悔』

「同じ波は二度と来ないのよ」
あの日、裸足の君はそう言って
真っ直ぐな目で僕を見た

サンダルの砂を払う君の笑い声は
波に連れ去られ
一緒に見つけたタカラガイは
砂に埋もれてしまった

砂浜でまどろむシーグラス
海面に歪む満月

暗闇の水平線に
僕は今日も
裸足の君を探している

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