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N高卒業生が語る~N高はおすすめ!でも、これだけはやっておこう~

あけましておめでとうございます。

昨日2023年12月31日を持ちまして、私不破迷酩は、学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校を卒業致しました。

見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。


さて、昨今、N高等学校は最先端だ!すごい!と持て囃されています。

しかし、その中にはN高の本質を知らないで持ち上げている人が非常に多く存在しているなということを私は危惧しておりまして。

そこで今回は、「N高って実際どうなの?」という話を、卒業ほやほや目線からお伝え出来ればと思っています。


こっからはなるべく簡潔な文章(ほぼメモ書き)で書かせていただきます。

まあ、必要なとこだけかいつまんで見てください。


N高の卒業システム

N高は、最低限の「レポート・スクーリング・テスト」を3年間続けるだけで卒業可能。

システムがシンプルなので、学費も安い。


N高に入って有意義な学生生活を送れる人4選

①圧倒的な才能を持っていてそれを仕事にできている

②全日制高校に通学するだけでは得られない技能や体験を、課外活動で身につけたいと考えている

③別で仕事をしているが、高校卒業の資格を取ってよりよい進路を目指したい(大学に通ったり、よりよい職場に就職する)

④病気や障害で全日制に行くことがそもそも困難


①圧倒的な才能を持っていてそれを仕事にできている


プロのスポーツ選手(フィギュアスケート)とか、手に職がある状態でも念の為高卒程度の学力や資格が欲しい人。
在校生の1%にも満たない激レア人材。


②全日制高校に通学するだけでは得られない技能や体験を、課外活動で身につけたいと考えている


他の場所で高度な、若しくは非常に興味関心がある理想的な学びの機会を用意可能ならおすすめ。



③別で仕事をしているが、高校卒業の資格を取ってよりよい進路を目指したい(大学に通ったり、よりよい職場に就職する)

超効率的に高卒資格を得られるので普通におすすめ。

高卒認定を使わない方法ではナンバーワンだと私は自信を持って言える。


④病気や障害で全日制に行くことがそもそも困難

通信制に通うことが休息になる。

休息9割の生活をしつつも、卒業に向けての小さな努力はしなければならない。

しかし、それを達成した暁には自信に繋がる。


②について

②全日制高校に通学するだけでは得られない技能や体験を、課外活動で身につけたいと考えている

N高は、自分から動かない人には何も提供してくれない。

しかし、「これがしたい」と願って行動すれば、ツールもかなり多種多様に揃っているし、学内にないものでも自分で探し回ってみようという気概があればなんとでもなるってことを知れるよ。


ちなみに、学校が提供可能なものはだいたいこんな感じ

・動画編集がしたい→Adobeのソフトは無料で使えるよ

・お金は無いけど投資やってみたい→本気でその気持ちがあるってことをプレゼンして、面接とか受かれば投資部に入部。スタートで数十万の資金を貰えるよ

・音楽が好きな友だちが欲しい→部活はたくさんあるよ。音楽部とか入ったらどうかな

・企画とか進行を経験してみたい→文化祭の実行委員を募集してるよ

・自然と触れ合う体験をしたい→2泊3日の宿泊型体験イベント(有料)を高頻度で開催しているよ


N高に向いてない人

ここで言う「N高に向いてない」は、「N高だと成長できない」ということを指している。

(人生には「成長できなかった」という経験も貴重な体験としてあっていいと思うから否定はしないけど、それを避けたいならN高はやめておこう。)


・受動型の人

なんかN高いいってよく聞くし、最先端な感じだし、行けばいいことありそうって思って入ると全く違う中身に驚愕してしまう。

ここは、自分から動かないと卒業以外何も発生しない世界だ。



・人と会うのが怖いけど、一生ひきこもりでいるつもりはない人

そういう人は、いつか必ずリアルで人と関わらなければならないことを知っている。

N高のぬくぬくひきこもりハッピーライフは、その決断を先延ばしにするだけだ。

もちろん、3年間ゆっくり考えてから社会に出てみようっていう目的意識のある計画的ひきこもりはあってもいい。

自分や保護監督責任者とよく相談しよう。


そんな人がN高に入ったらすべきこと

・リアルの繋がりを作ろう

いくらオンライン化が進んでいても、未だ労働の基本はオフラインだ。

完全にオンラインな世界が構築されるまで、人間社会に生きる私たちは人とのリアルな繋がりから学び、悩み、怒り、反省し次に生かすというサイクルを通る必要がある。

それを高校生のうちに学べないのは非常にもったいない。

ひとまず、ボランティアでも、アルバイトでも、趣味の会でも、なんでもいい。

リアルの人との繋がりをゼロにしない方向で頑張ろう。

理想としては、2~3のコミュニティに所属しておくこと。

だけど、ゼロと1では圧倒的に学びの濃さが違うから、ハードルは低く、1コミュニティに属することから初めてみよう。

入口は適当な講演会でもいい。

図書館とかになんかチラシあると思うし、ちょっと気になったやつを全部貰って帰って、無料なものは片っ端から申し込もう。


以上。

P.S.
この内容は今度、公立学校の先生たち向けにお話しようとしている内容の草案になります。

登壇後、大幅にブラッシュアップされると思うのでそしたらまた追記しますね。

長くお付き合い頂き、ありがとうございました。

まよゐは、寝ます。

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