面接試験に備える。インタビューのいろは

カナダでの、仕事探し。運よくインタビュー（面接）まで漕ぎつけたあなた、不安じゃないですか？海外の面接…

今回、インタビューについてのワークショップに参加したので、そこで教わったポイントをお話したいと思います。

インタビュー当日、何を持っていく？

・Resume（履歴書）あらたに２枚ほど

もう既に先方に提出済みかと思いますが、ここはカナダ！インタビュー当日、面接役の誰かが、急に「あ、この後インタビューあるけど、参加したい？」なんて同僚を誘って、一対一の面接から、二、三人のグループVSあなた(Panel interview)、なんて状況になる事、あり得ます。そんな時にレジュメのコピーを持ち合わせていると、スマートに対応出来ます。

・Reference List（推薦者のリスト）

リファレンスとは、推薦者のこと。前職やボランティア先のボス、または元同僚などに、あなたを推薦してもらう仕組みです。また、新雇用先が、旧雇用先の人間と直接、電話で話す事で本当にあなたを雇うべきなのかの裏付けとなります。カナダ、トロントでは、コネが大事なんです。

３人または４人が好ましいとされています。Reference先になる予定の人には、事前にインタビュー日付、就活先の情報、（もししばらく連絡を取っていなかったのであれば、自分が、どの期間、どの分野で働いていた、こんなボランティアをしていたなど思い出してもらう事も必要でしょう。）等を連絡しておきましょう。

ちなみに、わたしが初めてインタビューをしてもらった時は、カナダでの経験０だった為、語学学校の教師二名にリファレンス先となってもらいました。なので、学校に遅刻しないで通う、勉強に励むナイスな生徒でいることは、こんなところで役立つでしょう。

・List of Questions (show your interest)

事前に質問したいことを用意しておきましょう。それは、あなたがその仕事に対してどれだけ真剣かをアピールすることに繋がります。

・Paper & Pen

これは必需品です。大事な事をメモし、分からなかった事やクリアでなかったことは面接官が喋り終えてから質問しましょう。

面接官は時に、長いシナリオを用いた質問をしてきます。例えば、「あなたは大雪の日に、朝いちでお店を開けるシフトでした。お店に着いた頃に、同じ時間から働く予定だった同僚二名から連絡があり、大雪でスリップした車のせいで店に来るまでの道が通行止め、出勤できそうにない、とのこと。さて、この後あなたはどうする？」

ふむ、こういった質問には、話を聞きながらメモするとともに、自分の答えの要約を殴り書きしておくといいでしょう。

ただ、ペンをカチャカチャしたり、いたずら書きを始めるのはNG！もし、してしまいそうな予感がするなら、それらを離れた所に初めから置いておき、面接官に落ち着きのない、という印象を持たれないようにしましょう。

なに着て行く？

これ、悩みませんか？海外は基本カジュアルだし、変にいきがってもな、と。今回の講師によると、服装は、応募する役職のワンランク上をマネするといいとのこと。例えば、レストランのサーバーとして働きたいなら、そのワンランク上；マネージャーの服装（大抵シャツにスラックス）を真似して着て行く。
そうすると間違えなし、だと言うことです。
ただ、参加者の中からこれに対して質問があり、彼はレストランのキッチンで働きたいらしいのだけれど
大抵のキッチン面接では、一般的な面接の後、「じゃあちょっと、試しにキッチンで働いてみて」があるらしい。（基本的には面接時に無償で働かせることは違法。無償だからね。。。）で、彼の言い分としては、ワンランク上というのは基本として、キッチン職や、工事現場などでは、現場ですぐに働ける事を視野に入れておくべきなのでは？ということでした。
その意見を聞いて、私の専門は保育なのですが、あぁ、確かに面接の後に、「ちょっと保育園内見ていく？」みたいな感じで見学が行われて、子どもが集まって来て、少し遊ぶ事、あったな、と思いました。なので、服装については、働く職種によるかと思います。

面接会場に到着したら

面接会場には、15分前には着くようにしましょう。もし、Receptionist がいたのなら、絶対に挨拶を忘れないで。

Making a Good First Impression

初対面で面接官があなたをジャッジするのに、一体何分間必要だと思いますか？

なんと、約７秒だといいます。室内に入って来たその、踏み出した一歩から既に面接は始まっているのです。

ちなみにレジュメに関しても、実際目を通して貰えるのはせいぜい数十秒とのこと。オフィシャルな場では、文法の間違い、スペルミスなど、見つけられた時点でごみ箱行き…レジュメ、応募する前に、少なくとも２名くらいにチェックしてもらいましょう。

インタビューの5 R’s

Research the company （下調べを忘れないで！調べたからこそ、知っている、その職場特有のアレコレを、よく聞かれる質問ベスト１０の「どうしてうちで働きたいの？」の質問に生かしましょう。）
Rehearse your questions （答えを暗記する必要はありません。ただ、頭の中で自分が伝えたいポイントをまとめておくべき）
Relax（これが一番難しいですよね）
Review before and after the interview （今回がダメでも次に活かす！聞かれた質問を書き出し、こんな風に答えるとより良い、といった感じで復習しておく）
Reward（頑張った自分にご褒美！面接ってストレスたまりますよね、次の面接にリラックスして挑めるよう、自分に‘’優しい時間”を贈りましょう。）

インタビューの流れ

インタビューは大体いつも同じ流れなので、慣れてきたら、こっちのもの。５つのステージがあります。

①Introduction　大抵、握手から始まります。Firm handshake、きちんと握り返しましょう。相手の目を見て挨拶をするのも忘れないで。宗教上の理由で、女性の面接官が握手を拒む事もあるでしょう。相手の動きに注意しておきましょう。

②Review　レジュメをさらっとおさらいしたり、ポディションについて確認します。

③Q&A　これは次の項目で詳しく・・

④conclusion　必ずといっていいほど、Do you have any questions? と聞かれます。絶対にいいえ、と言ってはいけません。List of questionsです！やる気を見せましょう。退室する際に、再び握手、ビジネスカードを貰うのも忘れないで

⑤Follow‐up　面接はまだ終わってはいません。２日以内にThank you emailを送りましょう。短い、感謝の気持ちを述べる数行のメールでいいのです。このメールで、ライバルを蹴落とすことが出来るかもしれません。

実際にどんな事を聞かれるの？Dirty Dozen Questions

1. Tell me about yourself  あなたの人生を語る必要はありません。その仕事に関するexperiencesとskillsに絞って、まとめておきましょう。

2. What are your greatest strength?  　実際のエピソードを混ぜながら２、３個伝えましょう

3. What are some of your weaknesses?　I'm a perfectionist. は使われすぎて、このご時世、誰も信じないそうです。弱点から強みに引っ張っていける何かひとつを見つけましょう

4. Why did you leave your last job? / Why do you want to leave present job?　説明をする際に、'Quit'という言葉は、ネガティブなイメージを伴いますので避けましょう。I ended my contract. などと説明すると〇。また、前職場や、元上司を悪くいうのは厳禁です。面接官が、マイナスなイメージを抱きかねますし、意外と狭いこの世の中、、、前職と同じフィールドで職探しとなると、上司同士が知り合いという事もあり得ます。

5. What do you know about our company? / Why do you want to work for us?

6. What can you do for our company? / Why should we hire you?

7. What type of supervisor do you like? / What did you think about your old boss?　こちらの質問も４に同じく。いつもポジティブに返すことを心がけましょう。

8.  What kind of salary are you looking for?

9.  What are your long-range career goals? / Where do you see your self in five years?

10. You seem over [under] qualified.もし、あなたがover‐qualifiedだった場合、面接官は、あなたを雇ったとしても、すぐ辞めてしまうのではないか、と心配しています。逆に、under-qualifiedと懸念された場合は、とにかく説得あるのみです。

11.  Do you like overtime?　この質問にYes/Noで答えてはいけません。If it's necessary, and I'm available then yes. 

12.  How do you resolve interpersonal conflicts in the workplace?/ How have you dealt with a difficult customer or co-worker in the workplace?

何か質問ある？と聞かれたら　

これらを参考に質問しましょう。

What future career opportunities exist within the company? 

Will I work independently or as a member of a team?

What are some of the common characteristics of employees who excel in this position?

How often is an employee's performance evaluated?

When will the hiring decision be made? What is the next step in the process?  

さあ、大体の流れと聞かれがちな質問を知ったのだから、心配は要りません！実は、カナダの面接、コーヒー買いに行くから一緒に行こう、みたいなリラックスした雰囲気の中、行われること多しです。

とにかくリラックスして、行ってらっしゃい！