"女性店主"のささやかなつぶやき。

「絶対にまた来るよね」と話しながら楽しそうに本を何冊も買ってくれたお二人!お二人のために本を準備して店を開けていたんですよ!なんて。今日は、あなたのために開けておりました~~と言いたくなる方がたくさん。なぜ?と思うほどに興味がなさそうな方、捨て台詞とともに出て行かれる方などなどいらっしゃるので、こんな日はとても貴重。感謝に気を引き締める。

今週号の「リビング京都」コレ読んで!のコーナーで『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』を紹介しています。

日本でもフェミニズムがここまで来てるのか!と興奮の読後感。この視点を知っているのと知らないのとでは、世界が180度変わってみえるんじゃないかと思う。

世界を自由に楽しむ。
本を読むことも、周りに本をすすめることも、根っこはそれに尽きる。"女性"であることで、何かを制限されたり、遠慮したり諦めたり、男性への忖度や女性同士の牽制なんてしてたりしたらもったいない。そしてそういう場面は、わりと身近にたくさんある。

来月8/9(金)、茨城県の水戸芸術館にて出版社の三輪舎代表の中岡佑介さん、装丁家の矢萩多聞さんと座談会に参加することになりました。

テーマは「地方で、本を編む、つくる、届ける。/装丁家、古書店主、編集者に聞く、地方で本を仕事にするということ」。参加費無料、ご予約不要です。

中岡さんとは地元が、多聞さんとは現在の拠点が一緒でうれしいご縁。この日は水戸芸術館では、なんと大竹伸朗の企画展が開催中。同時開催している古本市にも少し本を出すことにもなりました。遠くから来る価値はきっとあると思います。好きな本の話をすることは、人生の話をするということ。関東のみなさま、ぜひどうぞ。

本と街の相互作用、お客さんからの買取りで成り立つ古書店は、新刊の本屋さんと同じくらい影響を与えあっていると思う。そしていまの店は、わたしが自分でできることをして生計を立てようと考えて行き着いているひとつのかたちでもある。本を仕事にするとはどういうことなのか、みなさんと深めて行けたらいいなと思っています。

それにしても、こういうトークや取材となると、なぜかいつも"女性店主"であることばかりがフューチャーされて、本であること、それによって生きているということについてはあまり求められない。それがすごくさみしかったので、今回は、座談会に声をかけてもらったときから今まで、そういう、女性であることについてはまったく触れられないのがすごくいい。わたしは女性の代表でも何でもなく、隅っこで好きなようにやっていたいだけなので、そこを突っ込まれても言えることが残念ながらあんまりないのだ。

今回はトークというよりも座談会ということで、みなさんといろんな話ができることを楽しみにしてます。

詳細以下です。

日時:8/9(金) 18:30~20:00(開場18:00)
会場:会議場2階
定員:40名(申込不要・当日先着順)
参加費:無料
登壇者:矢萩多聞(画家/装丁家)
    なかむらあきこ(マヤルカ古書店・店主)
    中岡祐介(三輪舎・代表/編集者)
問合せ:水戸芸術館現代美術センター tel.029-227-8120

地方の都市を拠点に本の仕事をされている方々による、書籍文化についての鼎談を行います。

夏のこらぼ・らぼ講師の矢萩多聞さんは京都を拠点に活動する装丁家です。今回は同じく京都で古書店を営む、なかむらあきこさん、そして横浜で出版社を営む編集者の中岡祐介さんをお招きし、地方の街のコミュニティを足場にして本を編み、つくり、届けることについて具体的なエピソードを交えお話いただきます。茨城県出身のなかむらさんと中岡さんからは水戸や県内の街と連動する活動の可能性についてもお話いただき、書籍文化が街に及ぼす効果についても再考します。

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最後にこちらも。
一年前に出ている本だけど、周りの女の子全員にすすめたい。これまで誰にも伝わらなかったある考え方が、英語にはそのものずばりの単語まであることにハッとした。自分たちの内面を突き詰めて分析するのが当たり前の国では当たり前の概念、きっともっともっと知らないことがあるんだろう。すてきな本に出会うとうれしさしかない。

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