アメリカ、ミネアポリスに住む魅力 【1】 季節の変化に感動
こんにちは、アメリカ在住のマヤです。
アメリカのミネソタ州はミネアポリスに移住して7年たった今、この土地の魅力をあらためて見つめ直してみたいと思い、数回にわけてアメリカ中西部のミネソタ州に住む魅力を書いていきたいと思う。
一体いくつ当地の魅力が書けるのか内心不安だが、あえて挑戦。
ミネソタは保守的な人口もある程度抱えており、私の主観だが田舎っぺな一面がある。もしも職場とパートナーがこんな所当地になければ、開放的なイメージの西海岸かハワイが良かったなと。(そういう選択肢はなかったわけだが。)
都会で田舎なミネソタでの、決してキラキラではない私の海外生活。
でも全ての事柄には光と影があるはず!(← ほんとか?) これを再確認する目的で書いてみたい。
ということで、第一回目は、四季の変化に感動する件。
幸福って相対的なので
ミネソタの冬は長くて過酷。
9月下旬から4月初旬までの約6ヶ月が冬。日本では秋を楽しめる10月〜11月は、ミネソタでは冬。
空はどんより灰色、雪も降り始め、厚いコートは必須。12月から1月が極寒で、マイナス20℃以下になることもしばしば。
そんな地域に住むことのどこが魅力かと言うと、冬が長くて過酷な分、春夏秋を最大限に楽しめる点だ。
苦しまぎれに言っているように聞こえるかもしれないが・・・。
人生それなりの長さを生きてきて、幸福というのは相対的なものだと思う。
例えば、お金に困った経験をしてこそ、お金が入った時幸せを感じる。体調を崩した経験があってこそ、健康のありがたみがわかる。などなど、私たちは、失われた状態があってこそ、得られた時にそのありがたさがわかり、幸せをかみしめる事ができる生き物ではないだろうか?
ミネソタの冬の過酷さを経験すると、春の生命の息吹き、夏の楽しさ、秋のすがすがしい空が、より美しく、より素晴らしく感じられるのだ。
幸福相対論は、人と比べて幸福度が左右される話が主だが、時間の経過で自身の状況が変化する事でも幸福度が増減すると思う。
私も若い頃は、自分を人と比べることで幸福を確認する傾向があった。
リレーションシップや年収などを人と比べた結果、自分には足りないと感じて不幸を確認する結果になること多かったように思う。
でも人生の後半戦の今、以前の自分と比べることで、今は、結構いい感じかも?、と思うようになった。
人と比べずに自分の中で幸福を確認できると、まわりの人の方が稼いでるとか、みんな自分より頭が良いとか、あまり気にならなくなった。(← 全く気にならないと言えばウソになるけど・・・。)
同様に、ミネソタという地域をハワイとかカルフォルニアとかと、気候という属性だけで比べてしまうと、なんだか劣っているような感じがしてしまうが、「ミネソタの春」を「ミネソタの冬」という時間軸で比較すると、めっちゃ素敵、ということになるわけだ。
空気がゆるんだとき、幸せがMAXに
春夏になると、こちらの人達は天気の良さを飽きずに褒めまくる傾向がある。
"It's such a gorgeous day!" (ゴージャスな天気だねえ!)
・・・とミネソタの人が言うのを聞いて、こちらに引っ越したばかりだった私は、「単なる晴天をゴージャスと表現するとは、アメリカ人て、やっぱり大げさな民族だな」と思ったものだ。
だが、過酷な冬を体験した後に、晴れの暖かい春が日がやってきて鳥のさえずりを聞いた日、なんとも幸福な気持ちがこみ上げてきた! 気がつくと私も「ビューティフル、ゴージャス!」と言いまくっていた。(← 私って影響されやすいのかも・・・)
1年中、ずっと夏だったら、晴天にそんなに感激しないじゃないですか?
冬の楽しみ
冬は過酷と書いたが、悪いことだけではない。雪と氷で覆われた世界は美しい。
知り合いの不動産屋さんが、「見かけが悪い家を売る場合は冬がおすすめ」と言っていたが、確かに、建物も裏庭も雪に包み込まれると、真っ白でピュアな美しさが広がる。
そして、建物の中は意外に快適。
ミネソタは寒さが厳しいことがデフォなので、個人宅を含め建物には24時間暖房のセントラルヒーティングのシステムがほぼ必ず設置されている。(ないと凍死してしまうと思う。) セントラルヒーティングは、サーモスタッドで部屋の温度が一定に保たれ、外出する時も眠る時もつけっぱなしで大丈夫な作りになっている
。このため朝起きた時も、外から家に帰ってきた時も室内はあたたか。
冬は学習や趣味への没頭に最適
冬は読書や勉強が進む。
ミネソタの冬は外のアクティビティが限られるだけに、暖かい室内で読書や何か新しいことを集中して学ぶのに絶好の機会。外が寒いと思うと、家にこもってやるアクティビティに没頭しやすいので。夏は遊びたくなって気が散りやすいしね。(・・・って私、子供か?)
そして冬の間に、次の春夏にやりたいこと、つまり外でのアクティビティーの計画を立てるのも楽しいのである。
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