もしミネソタの田舎者がフランスへ行ったら【4】 パリ (後編)
フランス滞在最終日。旅行記の最終回です。
最終日は、まずオランジェリー美術館 (Orangerie Museum)へ。
モネの睡蓮の連作が楕円形のギャラリーに360度に展示されているユニークな美術館。
ところが自撮りやビデオ撮影する観光客に視界が遮られて、絵が見にくい。絵画wを撮影するのではなくて、絵画の前でポーズを取って記念撮影会をする人が多くて閉口した。撮影会が気になって、私も彼も絵画に思う存分集中できなかった。
そのあと美術館のカフェでコーヒーを飲みながら休憩していると、パートナーが旅行者に英語でトイレの場所を聞かれていた。彼がトイレの場所を教えてあげると、「まあ、あなたの英語完璧ね!」と褒められてた。 濃い色の上着を着ていたので、美術館員と間違えられたようだ。笑
美術館を出て、シャンゼリゼ通りをそぞろ歩く。 コンコルド広場をはじめ、あちこち工事中だったのは残念。 やはりオリンピック直前の都市は観光向きではないと悟る。(← 今さらだけど・・・)
夕食は Freddy's というタパスのお店を見つけて行ってみた。厨房を取り囲むカウンター席に座る。まず牛肉の炭焼きを注文。牛肉の味わいが濃くて、美味しかった。
キッチンを見渡すことができたのが面白かった。炭火で素材を焼いている。接客はフレンドリーでいい感じ。コンセプトは居酒屋。 それもそのはず、オーナーは日本の居酒屋文化が好きで、パリに居酒屋風のこのお店を作ったとのこと。旅行中、毎回レストランやビストロでしっかり系の食事をいただくのも胃腸に負担なので、こういう居酒屋風のお店で少しずつ注文できるのはありがたい。軽く済ませるつもりが、美味しくて追加注文したあげく、デザートまでしっかりいただいてしまったが。
お店を後にし、歩いて宿まで帰る。
セーヌ川のポンヌフ橋にさしかかると、これからセーヌ川を1時間観光する船が出発するところだった。値段を聞くと19€。ぼったくり価格ではないが、パートナーはあまり乗り気ではない。まだ日が沈んでいないのと、1時間風に吹かれるのは寒いからという理由。確かに、寒いのはイヤなので、一旦宿に戻ることにする。6月中旬のパリ、日中は20℃前半の過ごしやすい気候だったが、夜になると15℃くらいまで気温が下がり、肌寒かった。
その後点灯したエッフェル塔が見たくて再度10時5分前にポンヌフ橋に行った。まだ陽が落ちていないため点灯しなかった。それから1時間そこにへばりついて11時の点灯を待った。点灯したエッフェル塔はすごかった、と書ければよかったが、期待したほどではなかった。2人でふざけた写真やビデオを撮りながら橋で過ごす時間は楽しかったけど。
翌日の便でミネソタに戻った。
さよなら、フランス! また次に来るときまで・・・!!
今回の旅から学んだことまとめ
旅行客に話しかけるのはアリ
フランス人に英語で話しかけて話が弾むことが少なかったが、他国からの旅行者と思われる人に話しかけるとほとんど英語が通じ、楽しく会話することができ、旅の楽しさが倍増した。 一方、フランス人に対しては、カタコトでもフランス語で話しかけるとあまり通じなくてもその努力だけは多少認めてもらえた気がした。
アジアや各国料理をはさむ
毎日フランス料理だと胃が疲れると思い、時々ベトナム料理をはさんだ。結果的に、胃にもお財布にも優しくなって良かった。タパススタイルのお店も少量ずつ頼めるし、お皿をシェアできるので良かった。
円換算、ドル換算しない
パリの物価は高かった。 エスプレッソが一杯 5ユーロ。だけど、€5 = 850円! = USD 5.5! などといちいち換算してめくじらをたてても仕方ないので、 1ユーロ = 1ドル = 100円と思うことにした。
私がフォローさせていただいている、 ころのすけさんも「1ドル=1ポンド=1ユーロ=100円」ということを書いておられた。
なるほどと思う。私もアメリカでお給料をいただいている身としては、1ドルは100円くらいの感覚だ。
つまり、多分パリに住んでいる人の身にしたら、5ユーロは 500円くらいの感覚なのだろう。 エスプレッソ一杯は500円でもまだ高い気もするが、パリのカフェは場所代が追加されていると考えれば仕方ないのかも。
これからは滞在型の旅かな・・・
若い頃は効率的に短い期間で沢山の観光名所を見てまわる旅を楽しんだが、ミドルエイジの今、都会をあちこち観光しまくるのは疲れると身に染みて思った。今回 10日間で3箇所(リヨン → ボーヌ → パリ)を電車でめぐったわけだが 、ふだんアメリカ暮らしで電車移動に慣れていないせいもかさなり、移動日はどっと疲れた。 次回以降の海外旅行は1回に1〜2箇所程度の滞在にとどめておいた方が無難かな、と思う。年齢とともに旅のスタイルも変わってくるのかも。
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