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満月のこと

満月を迎えたのを思い出して
窓から空を見上げた。

雲間から覗く光。

ずぅ〜っと、
スッキリしない状態が
長らく続いていて
悶々としているけれど

月の光を少し浴びて
静かに自分を感じた。

答えは
見つからないけれど。

重たい身体を横たえた
視線の先に
書架に置かれた一冊の本。

反古紙で包まれた。
捨てるモノ。

墨の広がりに
ひきこまれる。

自らの手で
描かれたモノに
癒される。


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