映画『デデデデ』デーモンの本当の意味と後章の考察
映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』を公開日に観てきた。
面白かった! あのちゃんといくらちゃんの演技もよかったし、内容もよかった。とにかく自分は後章が俄然楽しみになった。
劇中で出てくる「デーモン」というワードの本当の意味について、思うところがあったから書きたい。ネタバレ全開注意!!
「デーモン」は正義感が暴走した門出?
主人公の1人である門出は、小さいころに名前をもじった「デーモン」という呼び方でクラスメートからいじめられていた。
この様子が具体的に描かれるのが、おんたんの回想シーン。それまで僕たちが観てきた事実と食い違うところがあって、大きな謎を残しているシーンだ。
そして、回想シーンではイソベやん(?)からもらった秘密道具的な道具を使って暴走する門出が映し出される。
門出は人助けをするけど、どんどん肥大化する正義感ゆえにやりすぎてしまうのだ。踏切で待っている人をはやく渡らせるために電車を吹っ飛ばし、罪のない人まで巻き込んでしまう。
手に入れた道具を使って行き過ぎた正義感が暴走する様子が、僕には『デスノート』と似たものを感じた。
『デスノート』から連想するのが死神の存在だ。名前を書くと人が死ぬノートと死神のリュークを手に入れた主人公のライトは、悪を裁き新世界の神を目指す。
門出が秘密道具を使って暴走しているとき、死神のような存在になっていた。暗い夜空をタケコプター的な道具で飛んでいる姿はまさにだ。闇落ちってやつかもしれない。
そして、それを『デデデデ』では死神ではなく、タイトルにもある「デーモン」という呼び方をするんだと思う。
門出の「デーモン」という小さいころのあだ名は、本当にデーモンのようなおそろしい存在になることを暗示していたのではないだろうか。
後章では門出が鍵に?
ここからはさらに予想になる。後章では門出とおんたん、とくに謎を残している門出がキーパーソンになることはまちがいない。
おんたんの記憶では、門出が自ら階段から飛び降りて……というシーンがあった。でも、現在の門出は元気そのものだ。
ここから考えられるのは、門出がもう死んでいて実は別人が門出になっている……とかだと思う。
わざわざ長い尺で回想シーンをやっていたから、回想がウソだったり作られたものだったりという線は考えにくい。回想の出来事こそが本当で、実際にあったんだろう。
現在の門出は、門出が死んだ現実を受け入れられないおんたんが見ている虚像だった。あるいは侵略者の力を使っておんたんが門出のようなものを作っていた。
その事実が分かって門出とおんたんの「絶対」と呼びあう絆が試されるのが、後章なんじゃないかな~と思っている。
とはいえ原作はあえて映画でやっていたところまでしか読んでないから、ぜんぶ憶測でしかない。
後章は劇場版だけのオリジナルエンディングになるらしいし、楽しみ!
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