【感想】『響け!ユーフォニアム』第1期
「劇場版もあるけどアニメで1話目から観た方がいい!!」
ずっと前、京アニ好きの友人からそう力説されていた『響け!ユーフォニアム』の第1期を観終わった。
友人の力説が時をこえて伝わった……というよりは、今月から第3期が放送予定で興味があるからだ。でも、友人のいいたいことは分かった。
おもしろかった! 京アニの作画の綺麗さはやっぱり惚れ惚れするし、たくさん吹奏楽部員がいる中で主な登場人物のキャラクターが立っていたように思う。
黄前久美子
主人公だけど、最初のころはあんまり好きになれなかった。
優柔不断で流されやすい性格が主人公らしくない。うっかり失言してしまうところも「言う必要のないことは言わない」が大事だと思っている自分は好きになれなかった。
ただ、そこは主人公。しっかり物語を通して成長する。上手くなりたい、上手くなりたい!! と涙を流しながら走り出すシーンには心をうたれた。
ちなみに、CVは黒沢ともよさん。『スキップとローファー』の主人公であるみつみちゃんも演じていた。みつみちゃんもよかったんだよなぁ……。
黒沢さんって、こういう等身大の女子高生の演技がすごく上手いと思う。声優さんを理由にアニメを観ることは少ないけど、今後黒沢ともよさんの名前を探してみたいと思った。
高坂麗奈
たらし系ヒロイン。
いや、ごめんなさい。でもそうだと思う。麗奈の描かれ方が魅力的すぎるんじゃ!!
ミステリアスで「特別になりたい」という孤高の気高さを持っていて美少女。そして思わせぶりでドキッとするような言動をナチュラルにしちゃう。ヒロイン力高いって。
特にお祭り回の久美子とのシーンはもはや美しい。京アニの美麗作画もあいまって、麗奈がめちゃくちゃ美しくて不思議な魅力を放つキャラクターとして映し出されていた。
X公式アカウントでやっている名シーンランキングで、このシーンが第3位にランクインしていた。納得!!
中川夏紀
推しです。めちゃくちゃいい人。
オーディションで久美子に負けても、嫉妬するどころかカラッと応援してくれた。これからも久美子のよき先輩になってくれそう。
そうやって明るく応援する理由は、諦めからくるものもあると思う。だから人によっては「いい人に見えるけど諦めているだけでべつにいい人なわけじゃない」と映るかもしれない。
それでも、飄々とした感じでふっと場をなごませてくれる夏紀センパイみたいな存在は貴重だし、好きだな~いいな~と思う。
田中あすか
もうひとり、飄々としているといったらこの人。ただ、あすか先輩は夏紀センパイとは決定的に違う。
本心が読めない。ぶあつい仮面をかぶっていて、麗奈のミステリアスさとはまた質の違う謎めいた感じがある。
麗奈は「特別になりたい」みたいな万人には理解されにくさからくるミステリアスだとしたら、あすか先輩は潔癖なほど素顔を“見せない”という感じ。
トランペットのソロパートが麗奈か香織のどちらになろうとどうでもいいと話すシーンはちょっとこわかった。「どうでもいい」というのは本音な気がしたから。
明るく見えて作中で一番闇が深そうなんだよな~~~~。過去になにかあったのか分からないけど、あすか先輩がこういう性格になった理由が気になる。
でも、最終回のコンクールの演奏がはじまる前、久美子と「この夏がずっと続けばいいのにね」ってことを話しているシーンが印象的だった。
それもあすか先輩の数少ない本音な気がしたから。しかもまた意味深。第2期であすか先輩にもフォーカスが当たるかな? 楽しみっす。
いそいで第2期も観ます
『響け!ユーフォニアム』なぜ今まで観ていなかったのか……。
3期第1話の放送には間に合わないと思うけど、いそいで2期も観ます!!
【▼ライターを目指す人へ】
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?