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冒険の書

孫泰蔵さんの話題の書籍を読んでみました〜
AI時代の学習とは?のトピックスが多く書いてあり、学びのヒントになる本です

冒険者には、他の冒険者の声が聞こえる。冒険を強く決意した人だけが『冒険の書』と呼ばれる本を読むことができる

リーダーシップ
決して人工知能では置き換えられない能力であり、世界のどこに行っても通用する能力。自分の中にある構想、思い描いた世界を『見える化』すること。システム設計とプログラミングの基礎

物事をちょっと早くできるようになることで大きく得することがあるのだろうか。特に大きな意味がないなら、なぜ血眼になってがんばる必要があるのか

還元主義
どんなに複雑なものでも、それを要素に分解し、それら1つひとつを理解すればなんでも理解できる。基礎は還元主義の象徴

「失敗する権利」を奪われた人々が社会全体の多数派になると「絶対に失敗は許されない」という空気が広がり、人々はその空気を読んで、誰もなにも言わなくなってしまう

遊びは、新しい学びや創造、発見などをするための本質的な活動であったにもかかわらず、ただの『エンターテイメント消費』になってしまった」

自ら学習する習慣さえ身についてしまえば、知識は後からいくらでもついてくる。教育さえきちんとすれば、子どもは自ら学習する

教育とは、自分の体を自分の意思どおりにコントロールする技術をみにつけること自分の意思ではどうにもならないことがあるということを実感することも大事

庭師は植物を育てない。庭師の仕事は、花が開く条件を整えることだけだ。
ケン・ロビンソン

従業員の働くモチベーションが低いのは彼らのせいではなく、彼らが働く環境のせいであり、彼らにはなんの責任もない責任を負うべきは経営者

能力」とは、「知能」を測る「知能テスト」が一般に広かったことによって生まれた統計的な概念。ただの統計上の数字でしかない「能力」を、まるでそれが存在するかのように考えるようになった「信仰」の一種

「自己目的化」
大学に行く理由は本来、自分が研究したい学問を研究するためであり、大学に入ることは単なる「手段」にすぎないにもかかわらず、今では「いい大学に入ること」そのものが勉強の目的になっている

「努力をしても必ずしも報われるわけではない」ということは誰もが実感している。にもかかわらず「良い結果が出たのは能力が高かったから」であり「努力して能力を高められたからこそ良い結果が導きだされた」と考えるようになった。理屈として成り立たない「詭弁」でしかない。理屈立て方を「循環論法」という

後知恵バイアス
何かの結果を知ってから、後付けで「ほら!やっぱりそうだと思った!」とまるで事前に予測できたかのように感じる心理。思うような結果が出なかった人を不当に過小評価してしまう

メタ認知
「ああ、今のこの考えや感情にはバイアスがかかっているな」と自覚することが大事。広い心を持つことができ、ムダな争いをせずにすむ

Thinking outside the box
これまでとはちがう新しい視点で、型にはまらない考え方をする。「自分たちは箱の中にいる」と気づく

これからの時代の僕たちの仕事は「社会にいかにムダや余白を組み込むか」を考え、いつでもリフレーミングができるようにすること

無用」なものまでも視野に入れ、「すべては複雑にからみあっていて、だからこそ豊かな世界が生み出されるのだ」という世界観を持つようにする

自分が変われば、世界はいつだって変えられる

先が見通せない難問だらけのこれからの時代において大事なのは、理論的に解決策を出そうとすることではなく「良い問いを立てる」こと

ダニング=クルーガー効果
実はあまりよくわかってない人ほど「自分は優れている」と自分を過大評価し逆に、よくわかっている人ほど「自分はなにもわかっていない」と過小評価する傾向がある

なにを学ぶのか?(what)』や『どのように学ぶのか?(how)』も大事だが、『なぜ学ぶのか?(why)』がいちばん大事。自分たちの問題意識から生まれる対話こそ、いちばん必要なもの

世界にあるすべての傾向は自分自身の中にある。自分を変えることができれば世界も変わる。自分の性根を変えた人間には世界も態度も改める。これこそが教えの極意。こんな素晴らしいことはない。幸せはここからはじまる。
マハトマ・ガンジー

「地球全体を良くする仕事」こそ、これからの時代の「人間にしかできない最高の仕事」何に価値があり、それがどういう意味を持つのかを判断し、そこに創造性を感じることは人間にしかできない

これまで良しとされてきた教育の目的を「アンラーン」する必要がある。「人工知能のおかげで、もう『生きる力』などと声高に言う必要がなくなった」とポジティブにとらえ、教育に「意味のイノベーション」をもたらす

「古いビジョン」と「新しい計画」では世界は救われない。世界を救うのは「新しいビジョン」と「計画の不在」である
ダニエル・クイン

多くの先駆者からの知恵や言葉が分かりやすく書いてあり、自分が冒険して体験する感覚になるとても不思議な書籍です。これからの時代に学びとは何か、教育とは何かのヒントが多く書かれていて、おすすめの1冊です


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