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傲慢と善良

イビサさんが読んでるのを見て、気になったので読んでみました!久々の小説です

現代の日本は、目に見える身分差別はもうないけど、一人ひとりが自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢。その一方で、善良に生きている人ほど、親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて「自分がない」ということになってしまう。傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう。不思議な時代

悪意とかそういうのは、人に教えてもらえるものじゃない。巻き込まれて、どうしようもなく悟るものじゃない。教えてもらえなかったって思うこと自体がナンセンス

自分が世間知らずだから、娘もそう思ってしまう。世間知らずの狭い範囲の価値観と道徳で育てた娘もまた、母親と同じ世間知らずになるのは至極当然のこと

この世の中に「自分の意思」がある人間が果たしてどれだけいるのだろう

婚活を舞台に、婚約者が姿を消す、ミステリーっぽい小説で、後になるにつれて引き込まれていく内容です。色々考えさせられるシーンがたくさん出てきて、面白いので、興味ある方はぜひ読んでみてください!おすすめです


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