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自己肯定感が低いままで苦しんでいる時の対処法(松宅AFTER 第42話『死に至るルート』)


精神疾患を患ってしまったことを親に告げるかどうかはぎりぎりまで悩みました。親にこれ以上心配かけさせたくなかったからです。
特に母親は心配性なので殊更です。

そして恐れていたことが起こりました。
母は私のことを心配しすぎて、
それがストレスとなりたこつぼ型心筋症を発症。
もう何の疑いようもないくらい私のせいです。

正直胸が張り裂けそうになるくらい辛かったです。
「自分のせいだ」
「母親に申し訳ない」
何度も何度もこれらの言葉が頭の中を埋め尽くしていきました。

ただ、この時はもうそれが死に直結するルートの入り口だということを知識として習得していました。

作中にも描いてありますが、
「自分のせいだ」、「~に申し訳ない」
→「自分は生きている資格がない」、「自分は無価値な人間だ」
→「死んだ方がマシな存在だ」、「死にたい」

私には希死念慮はなかったので、「死にたい」までには至らなかったかもしれませんが、このルートははっきりと認識していました。

故に、自分を責め過ぎてはいけない。
これは運命であり、避けられない試練なのだと強く強く自分に言い聞かせました。 
後に心療内科の先生にこのことを話したら「素晴らしい!」と大絶賛されましたが、自分でもファインプレイだったと思います。

もし、私が「自分のせいだ」、「母親に申し訳ない」と自己否定し続けていたら…
身体がこわばる→呼吸が浅くなる→脳に充分な酸素が供給されない→脳が過緊張→身体に様々な異常発生と症状を悪化させてしまっていたでしょう。
適応障害からうつ病に移行なんてことは往々にしてあることです。
その場合は、寛解には至らず今も苦しんでいたかもしれません。

ずっと自己肯定感が低いままという人には、自己否定要因があります。
たとえば、「現在無職で自分自身が情けない」とか「いい歳して実家暮らしで親に申し訳ない」とかです。

別に自己肯定感を高める必要はないのです。
自己否定要因を少しだけでもいいから肯定的に捉えることが重要になります。

たとえば、「現在無職だけど、無理して自分に合わない職についても仕方ないし、これから自分に合いそうな職を探そう」とか「いい歳して実家暮らしだけど、その分親に感謝できるし、なんなら家事を少しだけでも手伝おう」とかちょっとだけ肯定的に捉えるのです。

自己否定している時には当然身体はこわばっています。
これが精神疾患の元凶です。

なにが自分を否定する要因となっているのか、まずは羅列していってみてください。そして、それら1つ1つを少しだけ肯定的に捉えてみてください。
それができればだいぶ心が軽くなるはずです。

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